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プロセスの妥当性確認

JUGEMテーマ:ビジネス

 

こどもの頃、八百屋さんに母親とスイカを買いに行った時のこと。

親戚の訪問もあり、スイカを2玉購入する予定でした。

いまの時代だと叱られますし、そもそも、スイカに糖度表示がありますが、当時は、スイカを指で軽くポンポンと叩いて、「音」で「熟れているか、甘いか」を判断していました。

 

母親とスイカの表面を叩いて、選んだ2玉でしたが、八百屋のおやじに「だまされたと思って、こっちも買ってみて」といわれ、私が選んだスイカの購入を止め、母親と八百屋のおやじに勧められたスイカを買って帰りました。

すると、見た目は、少し小ぶりの八百屋のおやじが勧めたスイカは、とても甘く熟れていました。

 

大人になって、製造やサービス提供プロセスを管理する概念に「プロセスの妥当性確認」という考え方があることを知りました。

 

少し、小難しいですが、規格を引用します。

(以下引用)

「製造及びサービス提供のプロセスで結果として生じるアウトプットを、それ以降の監視又は測定で検証することが不可能な場合には、製造及びサービス提供に関するプロセスの、計画した結果を達成する能力について、妥当性を確認し、定期的に妥当性を再確認する」

(引用ここまで)

 

この「プロセスの妥当性確認」という概念を知った時に、私は、子供の頃に経験した「八百屋のおやじが勧める甘くて熟れているスイカ」を思い出しました。

八百屋のおやじは、「熟れていて甘いスイカを購入したい」という客の要望に合ったスイカの糖度などを測定して検証しているわけではありません。

つまり、

・熟れ具合を音で確認する方法の確立

・音を判断する力量基準の確立

・力量を持った販売責任者の確実な配置

・音で確認する方法や力量基準、それを判断する人の妥当性の再検証

といったプロセスを定期的に検証して、「顧客が望むスイカを選定・販売する業務」をしているわけです。

 

最近は、スイカやメロンなど果実には、糖度が表示されています。

糖度計には、

・アナログ式

・デジタル式

・非破壊式

があります。

アナログ式とデジタル式は、絞った汁で測るので、売り物にならないロスが生じますし、テストした果実以外は、実際には測っていません。

非破壊式は、皮が厚い果実や薄い果実には向かない、などのデメリットはありますが、傷をつけずに全数測定できます。

 

しかし、アナログ、デジタル、非破壊のいずれの方法でも「皮をむいた食べる状態の糖度」を測っているわけではないので、私が子供の頃に経験した八百屋のおやじよりは、標準化しやすいですが、結果的には「測定もどき」ですから、「糖度測定」は、プロセスの妥当性確認が必要なプロセスといえるのでしょう。

 

それにしても、色々調べてみると、現在の非破壊式の糖度計の精度はかなり高く、数値の信頼性は相当高いようです。

購入後の保存(熟成)方法によって、甘みも変わるようなので、よほど形状の変わった果実などでない限り、非破壊式での糖度測定の定期的な妥当性確認は、測定が確立している果実なら必要ないのかもしれませんね。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ653号より)

 

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author:有賀正彦, category:ISOマネジメントシステム全般, 07:00
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