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新型コロナ感染リスクに対する「保育園休園手順」を見直した横浜市

JUGEMテーマ:ニュース

 

2020417日付の神奈川新聞が、

「【新型コロナ】保育士感染したら即休園 横浜市、批判受け対応見直し」

という見出し記事を報道していました。

 

記事によれば、

・横浜市は、これまでは、保健所の調査結果が出てから臨時休園するかを判断していた

・今後は、結果を待つことなく休園にし、調査結果を基に期間などを定めるよう見直す

・保育士以外の園児やその保護者が感染した場合も休園するかは現在、調整中

・見直しについて、横浜市こども青少年局は「保護者の不安解消につなげたい」

・この問題を巡って、市私立保育園園長会が「情報操作や隠蔽だ」と市の対応を批判

・林文子市長は415日の定例会見で、開園を求めた判断は誤っていたとの認識を示した

・・・

ということだそうです。

 

この件について、時系列を振り返ると

416日付HUFFPOSTをもとに編集)

330日  保育士が発熱や倦怠感などの症状を訴えて休む

331日〜43日 保育士は勤務

44日〜  新型コロナの疑いが排除できないため、出勤をやめる

45日   園長から「症状がある保育士がいる」と区に報告

48日夜 保育士は自力で医療機関を探しPCR検査を受け陽性を確認

園長から区に報告、「保護者に連絡し、9日からの休園したい」と伝える

市は、保護者には伝えず9日は通常通り開園するよう指示

49日  園長の独断で保護者に連絡、登園判断は保護者に委ねる

園児は誰も登園しなかったため、事実上の休園状態

410日 横浜市が418日までの休園を認める

という流れでした。

 

記者会見で横浜市は、

・保健所からの調査結果の報告はなかった

・保育士は4日以降出勤していないので、検査の前後で感染リスクは変わらない

・保健所の報告を待ってから伝えた方が、保護者の不安を煽らずにすむと判断した

という趣旨の発言をして、あくまでも「隠ぺいではない」と説明していました。

確かに、横浜市側に立って捉えると「隠ぺいではなく、憶測段階で保護者に連絡するのではなく、正確な結果を待ってから連絡するつもりだった」と「後付けのいいわけ」ではなく、市の担当者は真面目にそのように48日の時点で判断したのであれば、「隠ぺいではない」といえるでしょう。

 

しかし、保護者側としては「保護者には状況を伝えず9日は通常通り開園するよう指示」したことが「隠ぺいだ」と感じるわけです。

ただ、市が「保護者の不安を煽りたくなかった」というのもわかるので、「9日は諸般の事情で休園することになったと、保護者に伝えてください」と園長に指示すればよかったのではないかと思います。

 

インフルエンザなど死亡率が低く、ワクチンもある感染症であれば、「保健所の調査報告を待って」・・・という手順は正しいかもしれませんが、新型コロナは、感染力も未解明で、ワクチンもなく、死亡率も36%ともいわれ、高い部類です。

つまり、新型コロナは「感染リスクがある場合は他人に感染させないこと」(結果として過剰な対応策であったとしても)を最優先させる必要があるので、「保健所の結果ではっきりするまでは開園してください」というのは、あまりにも「お役所的な仕事ぶり」です。

 

ただ、担当者の立場に立てば、「ルールに従ったまでです」となるので(問題があった場合、責任問題になるので、臨機応変な対応が取れないのが役人の習性です)、マネジメントシステム的には、すぐに手順を見直した横浜市は正しいです。

担当者は、保育士がPCR検査で陰性だった場合「9日を休園にしたことの責任」を回避するために「開園」という判断をしたものと思われますが、新型コロナに関しては、「念のため休園としました」と後日説明しても多くの保護者の賛同は得たはずです。

自分が担当者だったら、「休園したい」と相談があった園長に、どのように指示したのだろう、と想像すると悩ましい問題で、安易に横浜市を非難できないな、と思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ694号より)

 

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author:有賀正彦, category:ニュースを題材にした話, 06:19
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