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風を読む力が衰えたゴーン氏

JUGEMテーマ:ニュース

 

日本時間の202018日の22時から行われた元日産自動車会長のカルロス・ゴーン氏の記者懇談会(実質的な記者会見)ですが、が以外メディアの反応をネットでチェックしてみると、

・日本からの逃亡の詳細については語られなかったことは失望である

・書類を示しながら説明したことは「効果的」ではあるが未だ経営者のようである

・フランスメディアは「新事実もサプライズもなかった」と厳しい論調

という感じです。

 

私自身も、当初、「どんな新事実が語られるのだろう」とある種のわくわく感がありましたが、Abema TVで会見をリアルタイムで視聴していて、40分ぐらいで、「もういいや、深夜にトイレに起きるから、その時、どこかの大手メディアが会見の様子をまとめたネットニュースがあるだろうから、それをみよう」と日中の疲労感から、就寝してしまったぐらいです。

 

私の解釈では、ゴーン氏は、この会見で、

・日産自動車のクーデーターである

・このクーデターには日本の政府関係者もかかわっている

・このクーデターでは不正な司法取引がされている(私は無実だ)

・日本の人質司法はおかしい(公正な裁判が行われると思わない)

・家族にも会えず、風呂にも週に2回しか入れない

といったことしか述べていなかった気がします。

 

感情論でいえば、裁判が結審するまでは「推定無罪の原則」ですから、何不自由なく過ごしていた富裕層からしたら、拘置所生活は過酷だし、保釈されても常に監視された状態では、精神的にもしんどいだろうなぁ、とお気持ちはお察しします。

しかし、日本企業の経営者であり、その国の法律に違反した容疑で捕らえられてしまった以上「郷に入ったら郷に従え」じゃないとダメでしょ、と思います。

つまり、ゴーン氏の主張は、「わがままな部分」が多く「お気の毒だけど容疑がかけられた以上、その国の司法制度に則りましょうよ」と世界的に受け止められたのではないかと思います。

 

例えば、正確なことはわかりませんが、報道などによれば、中国では、麻薬の密輸(違法薬物の取引)に関わると、重罪で、その量(末端金額)によっては「終身刑や死刑」になるそうです。

「麻薬を勝手に荷物に入れられてしまった」といった「濡れ衣」の場合は別ですが、確信犯的にお金のために中国で法を犯そうとするならば、「重罪も覚悟しましょう」という話です。

 

したがって、ゴーン氏は、当初は「日産を危機から救った英雄」でしたが、客観的に見れば、

・多くの工場を閉鎖し、大量に人員整理した

・コストカットしまくって下請け企業の経営をひっ迫させた

・多額の役員報酬を得ていた

・グレーな税務処理で利益を自らに還流させた可能性が高い

・グループ企業に長く君臨した

といったことから「敵」も多かったわけで「足元をいつか救われるかも」というリスクを予見した行動をとっておくべきだったと思います。

敗者になってしまえば、仮に「不正行為はなかった」としても、負け犬の遠吠えにしか聞こえないのが世の常です。

 

それにしても、ゴーン氏の会見、PR会社が付いていた割には、「ピンぼけ感」満載です。

あれでは、世間の同情や共感はあまり得られないでしょう。

「裸の王様」を長く続けてしまうと「風を読む経営感覚」は無くなり、自らを客観視する能力も衰えてしまうのだろうか、それとも世間が能力以上に「カリスマ化」しただけで所詮、この程度の人物だったのだろうか、と思った「ゴーン会見」でした。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ680号より)

 

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author:有賀正彦, category:ニュースを題材にした話, 10:00
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