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ISO認証制度:職業倫理と公平性・独立性

JUGEMテーマ:ビジネス

 

組織の仕事の仕組み(マネジメントシステム)が国際規格に適合し、有効に機能しているかを第三者が審査し、世間に公表するISOマネジメントシステム認証制度がある。

 

このISOマネジメントシステムについて、最近、個人的に気になっている点を備忘録代わりに、何回かに分けて少しまとめておきたい。

 

今回のテーマは、「職業倫理と公平性・独立性」について。

 

ISO認定・認証制度に関わらず、「第三者評価」に関係する仕事では、他の仕事以上に、職業倫理と公平性・独立性の確保が必要です。

 

一般的には、私たちの世界では、「公平性・独立性の維持」のために、以下のような規範が定められています。

・独立性を維持し、他者の圧力から守る

・組織との間に、個人的な関係等の利害関係がある場合は、業務を担当しない

・特定の組織に対してコンサルティング業務や類似のサービスを提供した場合は、業務を担当しない

・認証業務の結果に影響を与えるような、商業的、財政的及び他の圧力に拘束されない

・認証の公平性に対する脅威を感じた場合は、契約機関に報告する

・組織に対して、自ら又は間接的に、金銭、物品あるいは接待等利益や便宜の供与を示唆しない

・組織から、自ら又は間接的にも、金銭、物品あるいは接待等利益や便宜の提供を受けてない

・業務に利害関係をもつ全ての人・組織から独立した関係を保つ

・業務に影響を与えるような個人的関係を作らない

 

話は少しそれますが、20年ほど前なら、審査先企業から、昼食をごちそうになるのは、2千円程度ぐらいまでなら「商慣習上の常識」でした。

感覚が当時は、少し麻痺していたかもしれませんが、「また、今日のランチは、マグロの刺身か」とか「マツタケの土瓶蒸しを今週は4回食べてもう飽きたな」といった会話を仕事仲間としていました。

実際のところ、昼食を用意してもらったからといって、審査結果に影響を与えることはない、という自信はあります。

ただし、その状況を他者が見たらどう感じるだろう、という視点を持ち、公平性を意識した職業倫理をもつ必要があるわけです。

 

私は外資系機関での勤務経験がありますが、そこでは、「株式を保有してはいけない」という規定もありました。

当時の私のポジションで考えたら、検査や審査結果により、その組織の株価に影響が出る、ということは実際問題として、まずありえませんが、認証事業で責任のある役職者であれば、その判断によって関係組織の株価に影響(悪影響も好影響もある)はすることはあるでしょう。

 

ただ、この公平性・独立性ですが、そもそも、認定認証ビジネス自体が、「審査料」という対価を審査先組織からいただくモデルで成り立っているので、あまりちまちました話だと虚しくなることもあります。

職業倫理観が最も問われるといわれる司法関係者であっても、裁判官や検事は公務員なので、自身の人事を左右するような立場の人からは間接的に、公平性や独立性について影響を受けるわけですから。

 

この公平性・独立性のポイントはこれらに対して「他者からみてあらぬ疑いをもたれないような仕組みや行動になっているか」という点が重要になるのだと思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ675号より)

 

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author:有賀正彦, category:ISOマネジメントシステム全般, 06:49
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