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連帯責任(後編)

JUGEMテーマ:日記・一般

 

(前編からの続き)

話題は変わりますが、2019年に入ってから芸能界では、俳優新井浩文氏の強制性交容疑、俳優でミュージシャンのピエール瀧氏のコカイン使用容疑による逮捕という衝撃が走りました。

ご存知のように、この逮捕によって、新井浩文氏、ピエール瀧氏の出演作品は相次いで「お蔵入り」(放送中止や配信停止、DVDなどの映像作品の回収など)となっています。

(※余談です。ファンの方には叱られますが、ピエール瀧さんとは同じ学年であることと、223年前にたくさん合コンしていた時代に、当時はよく「ピエール瀧さんに雰囲気が似ている」といわれたので、個人的には、瀧さんのコカイン使用は非常に残念なニュースです)

現代社会の日本においては、「芸能人の不祥事=放送取止め」は、過剰なほどの「常識化」しています。

 

放送中止などの処置をする理由は、

・タレントが出演した番組への抗議が殺到する

・タレントの所属事務所に抗議が殺到して事務所のイメージダウンになる

SNSなどネットが炎上して社会問題となる

・犯罪者(容疑者)や道義的な違反者が出演する番組自体の信用度が下がる

・・・

といった理由でしょう。

 

タレントを起用していたCMが「放送取止め」になるのは、当然です。

CMは「企業の顔」ですから、問題を起こせば「企業イメージを損なう」ことを懸念するのは当たり前です。

また、出演していたテレビや映画、ラジオ、雑誌、DNDなども「商売的に売れない」という理由による「取止め」理由は、ビジネス的には当然です。

また、タレントが問題を起こしたことで、逆に話題になり例えば、視聴率が上がることがあれば「問題を起こしたタレントの作品で視聴率を稼ぎ儲けているのか」と社会から非難されます。

 

ただ、映画やドラマの場合「罪を犯したのは個人であり、作品自体には罪はない」という考え方もあります。

ケースバイケースですが、映画やドラマには、タレントはもちろん、多くのスタッフや関係者が関わって作品を作り上げています。

殺人事件や傷害事件、不倫や未成年者との不適切な関係など「被害者やその家族」がいる場合は「被害者感情に配慮して」というのは理解できますが、「薬物依存」など個人の問題については、批判を恐れずに書けば、「撮影済みの作品については、注釈を入れるなどしてそのまま放送してもいいのではないか」と思います。

 

ネットで世間の反応を見ると、ピエール瀧氏の場合は、NHKの出演作品も多く「公共放送であるNHKがそのまま「いだてん」を放送したり、「甘ちゃん」や「64(ロクヨン)」などを配信したら見識を疑う」という厳しい意見が多いです。

したがって、私が前述したように「注釈付きで放送する」ということは、今の時代は「大多数の人から批判を浴びる」のかもしれません。

 

アメリカでは、「Me Too運動」で告発されたケヴィン・スペイシー氏の主演ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」が、主演のケヴィン氏は降板しましたが、これまでの放映分は今まで通り配信されているそうです。

もちろん、国や国民感情の違いでいろいろな判断があるのは当然です。

ちなみに、出演タレントの不祥事について、NHKをはじめ、民放各局には「ガイドライン」があるそうです。

しかし、映画業界には現在「ガイドライン」が存在しないそうです。

 

私は、企業におけるコンプライアンスやリスクマネジメントを指導・助言する立場にあるので、ビジネス上かつ職業倫理上は、このようなケースは「企業リスクになるし社会的影響を考えて放送・配信中止にしましょう」とアドバイスするでしょう。

しかし、過度な「自粛」は、社会をギスギスしたものにどんどんして行ってしまう気がします。

「昔とは違う」とお叱りを受けそうですが、1990年に「昭和の大スターである勝新太郎氏」が、ホノルル空港でマリファナとコカインの不法所持で逮捕されました。

その後の会見で勝氏は、

「もうパンツをはかないようにする」

「なぜ、私どもの手にコカインがあったのか知りたい。」

と「迷言」を残しまし、世間をけむに巻きました。

一節には、逮捕・起訴されても「俳優として世間を楽しませたい」という勝氏の信念があったようですが、世間も、そんな勝氏に寛容だったように思います。

 

もちろん、法に触れることはもちろん、道義的な問題を含め、著名人の場合は社会に与える影響が大きいので、基本的には「自粛」は正しいと思います。

しかし、徹底的に社会から排除するような社会も、うまく説明できませんが、「なんか変だよな」と思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ637号より)

 

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author:有賀正彦, category:一般コラム, 05:09
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