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優越的地位の濫用とコンビニの外的要因リスク

JUGEMテーマ:ビジネス

 

全国展開していない地場の有力企業の人と話していると、

・役所の担当者が変わった時

・発注者など取引先担当者が変わった時

ISO認証審査などの担当審査員が変わった時

が一苦労です、という話をよく聞きます。

 

ビジネス上、付き合いがある人が、気心が知れた「つーといえばかー」の関係であれば、ストレスはたまりません。

私自身も、役所の担当者やコンサルティングや監査で訪問したクライアントの担当者が変わった時は、苦労した経験があります。

私が経験した「役所担当者」の場合、同じような部署からの異動だとまだ助かるのですが、全くの畑違いの部署からの異動だと、一から説明しないと話が通じないので困りました。

 

役人にも、腰の低い方がいらっしゃって「教えてください」という低姿勢な方だとありがたいのですが、プライドが邪魔するのか、高圧的な方だとストレスになります。

「このことは経験していくうちにわかってもらえばいいから説明を少し簡略にしておきたい」というようなケースで変な拘りを持たれ、「もっと説明しろ」といわんばかりの態度を取られると、流行の用語でいえば「優越的地位の濫用」と一緒で、役人の方が立場が上ですから、こちらは従うしかなかったです。

 

あるコンビニの協力工場の方と雑談をしている時に、コンビニ本部のマーチャンダイザーが変わった時は、一から説明が必要になるので大変です、という話をしてくれました。

マーチャンダイザーの仕事とは、

「商品の開発から販売計画や予算管理といった業務に携わること」

です。

具体的には、

・市場動向および現状の売上調査

・商品開発に関する計画の管理

・開発商品の販売に関する計画管理

・開発商品のプロモーション活動

などがあります。

マーチャンダイザーは、23年周期で異動があるので、新しい担当者になると「地域の特殊性」から説明しないと話がかみ合わないそうです。

 

話は変わりますが、「優越的地位の濫用」といえば、今話題なのは、コンビニエンスストアです。

2019425日の流通ニュースによると、公正取引委員会の山田昭典事務総長が質問した記者に対して、

(以下記事より引用編集)

 

「(略)契約期間中に事業環境が大きく変化したことに伴って、オーナー側が、優越的地位にある者に対して、契約内容の見直しを求めたにもかかわらず、その優越的地位にある者が見直しを一方的に拒絶することが、独占禁止法に規定する優越的地位の濫用の一つの形態である『取引の相手方に不利益となるように取引を実施すること』に該当する場合には、独占禁止法上の優越的地位の濫用に当たる(略)」

 

「(略)優越的地位の濫用全般にいえることで、取引上の地位が勝っている側が劣位にある人との間で交渉等を行う場合には、相手方の言い分、それから、内容をきちんと説明するということと、相手方の理解をきちんと得るということが大事だろう」

(引用ここまで)

と見解を示したそうです。

 

つまり、「事業環境が大きく変化(人手不足)した場合は、契約内容の見直しを一方的に拒絶するのではなく、相手方の理解をきちんと得る必要がある」ということになるので、今後はコンビニ本部がなんらかの対策を講じない限り、「地域特性」や「店舗毎の事情」により「必ずしも24時間営業」ではなくなるのでしょう。

消費者サイドから見て、昔のコンビニと比較したら、公共料金は全国対応できるし、ATMはあるし、コピー、FAX、証明写真などのマルチ複合機はあるし、年賀状印刷やクリスマスケーキの注文もできるし・・・と便利すぎるぐらいサービスが増えたな、と思います。

これは「企業努力」と言ってしまえばそれまでですが、現場で実行する店舗サイドの立場で考えれば「大変だろうな」と思います。

 

コンビニスタッフは、オーナーや直営店舗の社員を除けば、パート、アルバイトさんです。

つまり、元々は「めちゃくちゃ高いスキルを要求されていなかった職種」としてビジネスモデルが確立されています。

 

しかし、どんどんサービスの種類が増え、店舗スタッフに求められるスキルはどんどん上がっているにもかかわらず、パート、アルバイトの時給はその地域の最低時給に近い業界です。

一般的に、製品やサービスの付加価値が上がれば、それに見合った売価になるはずですが、コンビニはそうなっていない典型例だと思います。

 

またまた、話は脱線しますが、コンビニの売上を左右する要因のひとつに「店舗レイアウト」(コンビニ本部主導で決まる)があるそうです。

これは、コンビニに関わらず「流通業」、「店舗販売業」一般に言えることですが、質の高い商品を作っても、その商品のコアなファンでない限り、一般消費者の目に留まらなければ売れない、というのは、製造サイドからすると「自社の努力だけではどうしようもない」部分(外部要因におけるリスク)でやるせないですね。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ645号より)

 

 

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author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 05:35
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