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大学入学共通テストの記述式は採点誤差が生じるだろう

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20191111日付の毎日新聞の報道で、

「英語だけじゃない 数、国「記述式」の不安」

と題した見出し記事が報じられていました。

 

記事によれば、

・立憲民主党の斎藤嘉隆参院議員は毎日新聞政治プレミアに寄稿した

2020年度から始まる大学入学共通テストでは英語民間試験の導入が延期された

・新たに記述式試験が導入される国語や数学にも問題があり、不安が高まっていると語った

・斎藤氏は国語の記述式問題について、条件に縛られており記述式と言えない

・数学についても「いわゆる空欄補充という形式」で目的とする記述式と言えない

・採点方法も複雑なため、自己採点が難しく、自分の実力にあった正確な出願が不可能

・採点業務は民間に委託され、50万人の答案を1万人が20日間で採点する

・アルバイトによる採点も行われる見込み

・大プロジェクトであるが、計画や手法がずさん

・現場を見ずに計画を立てていることに原因がある

・記述力による評価の必要性にしても理念は正しいが、実行面では政治的配慮や利権がある

・有識者や霞が関の思い込みで制度が作られ、現場と乖離している

などと主張しているそうです。

 

他の報道では、週末に実施された世論調査では、国民の5割以上が民間試験(英語)の導入延期を指示しているそうです。

私自身は、大学受験当時、共通テストの前身の共通一次世代ですが、最大のメリットは、

・マークシート方式なので、採点者による誤差がない

・自己採点結果がほぼ正確なので2次試験の出願が正しくできる

ことにあります。

 

そもそも、答案用紙を採点したことがある人ならわかると思いますが、一般論として記述式の採点は難しい(採点者による誤差が出る)です。

私は、学生時代に、学習塾でのテストの採点、大学の補助教員とレポートや試験の採点をした経験があります。

一応、採点する際は、採点マニュアル(採点基準)のようなものがあって、「ここまで記述されていたらプラス何点」、「この記述が欠けていたらマイナス何点」といった採点ガイドラインはありました。

しかし、正直なところ、同じ人間が採点しても、最初に採点した答案用紙と食事やトイレ休憩を挟んで採点した答案用紙を全く同じ基準で採点できていたかと言われると、自信がありません。

また、記述式の回答が長文になるものは、採点者がななめ読みする可能性もあり、回答者の回答意図をしっかり読み込めているかどうかも微妙だと思います。

 

採点される側のエピソードとしては、受験生時代の模擬試験で、代々木ゼミナールの全国統一模擬試験で、小論文が全国3位になったことがありました。(確か偏差値は80台でした)

この結果は嬉しかったですが、正直なところ、「うまく書けた」という実感はなく、採点結果が出た時は、「うそでしょ?!」と思いました。

その後、小論文の模擬試験は何度か受けましたが、偏差値的には6570程度と、上位ではあるものの飛びぬけた結果を出すことはありませんでした。

勝手な予想ですが、高得点が出た小論文の採点は、採点者の評価が甘かったのではないかと今でも思っています。

 

以上のような点から、共通テストは、多くの受験生が受験する実質的な「統一テスト」ですから、選択式回答であるマークシート方式でいいのではないかと思います。

大学2次試験については、記述式ですが、各大学が責任を持って実施するのですから、採点者による誤差は発生すると思いますが、採点者の力量(専任講師以上など)を決めて実施しているでしょうから、受験生としても納得可能でしょう。

 

それにしても、大学入試のケースは、国民が理解しやすいテーマですが、理解しにくい政策などもこの調子でまともな計画や実行可能性の検証をせずに決まっていると考えるとぞっとしますね。

 

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author:有賀正彦, category:ニュースを題材にした話, 12:09
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