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組織の新たな活動と環境側面

JUGEMテーマ:ビジネス

 

組織の仕事の仕組み(マネジメントシステム)が国際規格に適合し、有効に機能しているかを第三者が審査し、世間に公表するISOマネジメントシステム認証制度がある。

 

このISOマネジメントシステムについて、最近、個人的に気になっている点を備忘録代わりに、何回かに分けて少しまとめておきたい。

 

今回のテーマは、「組織の新たな活動と環境側面」について。

 

環境マネジメントシステム規格(ISO140012015年版)では、「環境側面」について、次のように要求事項が規定されています。

 

(以下、規格から引用)

組織は、環境マネジメントシステムの定められた適用範囲の中で、ライフサイクルの視点を考慮し、組織の活動、製品及びサービスについて、組織が管理できる環境側面及び組織が影響を及ぼすことができる環境側面、並びにそれらに伴う環境影響を決定しなければならない。

環境側面を決定するとき、組織は、次の事項を考慮に入れなければならない。

a) 変更。これには、計画した又は新規の開発、並びに新規の又は変更された活動、製品及びサービスを含む。

b) 非通常の状況及び合理的に予見できる緊急事態

組織は、設定した基準を用いて、著しい環境影響を与える又は与える可能性のある側面(すなわち、著しい環境側面)を決定しなければならない。

組織は、必要に応じて、組織の種々の階層及び機能において、著しい環境側面を伝達しなければならない。

組織は、次に関する文書化した情報を維持しなければならない。

− 環境側面及びそれに伴う環境影響

− 著しい環境側面を決定するために用いた基準

− 著しい環境側面

注記 著しい環境側面は、有害な環境影響(脅威)又は有益な環境影響(機会)に関連するリスク及び機会をもたらし得る。

(引用、ここまで)

 

今回は、組織が、環境側面を決定するときに考慮すべき点のうち、

「変更。これには、計画した又は新規の開発、並びに新規の又は変更された活動、製品及びサービスを含む。」

について考えてみます。

 

この要求事項では、意訳すると

・変更箇所は考慮しなさい

・計画した、または新規の開発は考慮しなさい

・新規の活動や変更した活動は考慮しなさい

・新規の製品、サービス、変更した製品、サービスは考慮しなさい

ということでしょう。

 

例えば、この「変更」に関し、製造業において、

・製造設備を新設、増設、あるいは撤去した

・新規製品を開発(計画段階、開発中含む)した

・製造方法を改良し、原材料や製造工程が変更になった

というようなケースは、「環境側面の変更(追加・削除)や環境影響の変更(影響度の増減)」があることは、想像がつくでしょうし、実際、組織も環境側面の見直しをされています

 

「変更」に関して、私の経験で、考慮から漏れやすいのが、

・本社など製造設備以外の建屋の増改築

・生産量の大幅な増減

・働き方改革など労働時間の短縮、休暇の増加

・近隣の清掃活動など地域貢献

・地域行事への組織としての参加や支援

・情報システムなど情報インフラの更新

 

環境側面を特定し環境影響を決定する場合、どうしても、本業の部分に目が行きがちです。

また、労働環境の改善や安全パトロールの強化による事故の未然防止などは、労働安全面の活動と捉え、環境マネジメントシステムとのつながりはピンときません。

また、設備や施設の増設などは目に見える変化ですが、勤怠管理や生産管理に関するソフトウエアの改良、更新は、業務上は明らかに業務効率がアップされるなど変化がありますが、物理的な見た目の変化は殆どないので、見落としがちです。

もちろん、こうした活動に関する環境側面は、従来の環境側面の特定の仕方がざっくりであれば、現状特定されている環境側面に包含されてしまうものもあるでしょう。

 

いずれにせよ、環境側面の特定は、環境マネジメントを考える上での出発点になりますので、組織として、変更など変化点があれば、「環境側面の特定に影響がないか」という点で見直しを考慮することは必要でしょうね。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ655号より)

 

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author:有賀正彦, category:ISOマネジメントシステム全般, 07:17
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