RSS | ATOM | SEARCH
元助役が受注企業の顧問なのに関電子会社はなぜ発注できたのだろうか?

JUGEMテーマ:ビジネス

 

関西電力の社長ら20人に、福井県高浜町の元助役(故森山栄治氏)が、合計約3億2千万円分の金品を渡していた問題の状況が次第に明らかになってきました。

 

これまでの各メディアの報道によると、

・森山氏は、関西電力の100%子会社の関電プラントの顧問を務めていた

・森山氏や、関電や関電プラントが発注したゼネコン、メンテナンス、警備の3社のそれぞれ顧問、相談役、取締役を務めていた

・森山氏が顧問、相談役(ゼネコン、メンテナンス)務めた2社が、少なくとも過去3年間に計110億円超の原発関連工事を関電側から受注していた

・ゼネコン(吉田開発)とメンテナンス会社の2社は、金沢国税局の税務調査で森山氏へ裏金約3億円を渡していたことが発覚している

という。

 

報道は、森山氏が関電役員に渡した金品の額や金品の内容(商品券や金(ゴールド))に注目し、高額な贈り物の授受を禁止した社内規定違反であること、「返すわけにもいかず、一時的に保管していた」というみっともない関電役員の言い訳を糾弾しています。

関電は民間企業とはいえ、電力会社という公共性が強い事業を担っているので、実態としては、このニュースは「贈収賄事件」といってもいいレベルです。

したがって、森山氏が渡した金品を受け取っていたことは大問題で、組織としての再発防止策が必要なことはもちろん、監督官庁の経済産業省は、行政処分相当の措置を取るべきだし、電力利用者は、もっと怒りをぶつけていいと思います。

 

しかしながら、金品を渡した側の森山氏が亡くなっているので、森山氏側へのマスメディアの追及は、現時点では、限定的ですが、客観的に考えて、原発がある高浜町の元助役(副市長)が、関電の子会社と受注側企業の顧問や相談役、取締役に就任できること自体が問題です。

 

職業選択の自由ですから、高浜町の助役を退任後に、関電プラントの顧問、あるいは、地元ゼネコンの吉田開発の顧問に就任するのは、即問題があるとは言えません。

ただし、原発関連工事の発注側と受注側の顧問になぜ、就任できたのでしょう。

また、金品を授受した関電の役員と森山氏が顧問であった関電プラントは、そうした立場に森山氏が就いていることを知っていたのでしょうか?

 

コンプライアンス的に考えれば、限りなく公共事業を担っている関電の子会社である関電プラントの顧問に就いている人と利害関係がある組織に業務を発注すること自体がおかしいです。

関電プラントが、森山氏が顧問などに就任している企業に発注できてしまったことがコンプライアンス的に問題であり、関電側は、まず、この仕組みにメスを入れる必要があるでしょう。

今後の動向に、まだまだ注目です。

 

【好評発売中!】
『ISOの復権 マネジメントシステム認証制度が社会的価値を持つために必要なこと

(ブイツーソリューション刊)

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434262858/bloglogcom-22/ref=nosim/

 

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】
(パソコンでアクセスしている方)

author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 12:57
comments(0), trackbacks(0), - -
Comment









Trackback
url: http://blog.logcom.jp/trackback/867943