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介護業界における2025年問題とISOマネジメントシステムの適用

JUGEMテーマ:ビジネス

 

先日、仕事を通じて、社会福祉法人に訪問する機会がありました。

経営者さんいわく、世間の社会福祉法人に対するイメージが悪いので、スタッフが誇りをもって仕事をしてもらえるような職場環境づくりをしたいし、利用者さまへのサービスの質の向上を図りたい、とはっきりとおっしゃられ、社会福祉法人経営に対する強い想いを感じました。

 

一般論ですが、確かに、この数年、社会福祉法人では、

・介護スタッフのセクハラ、パワハラ

・介護スタッフの利用者さまへの虐待

・補助金の不正請求

・経理職員の横領

・社会福祉法人の経営者による公金の指摘流用

など、コンプライアンスに関するニュース報道が相次いでいます。

 

確かに、こうした不祥事報道が頻発すれば、業界に対して、あまり良い印象を世間は持たないかもしれません。

 

しかし、日本の介護の状況は、いわゆる「2025年問題」が迫ってきています。

ご存知の方も多いと思いますが、あらためて、整理すると、

・日本の「高齢化率」が7%を超える「高齢化社会」となったのは1970

1970年からわずか四半世紀足らずで高齢化率14%を超える「高齢社会」に突入

2007年には高齢化率21%を超える「超高齢社会」へ

・「高齢化社会」から「超高齢社会」に至るまでの年数は、フランスで114年、ドイツで42

・日本における高齢化のスピードは、各国と比較して異常に速い

・団塊世代(約800万人)が、後期高齢者(75歳以上)に達するのが2025

・高齢化率は30%に到達し、人口の3人に1人が高齢者という時代が到来

・日本は、「高齢化率の上昇」と同時に「少子化」起きている

2025年問題で、最も深刻化しているのが社会保障費増大

・高齢者の医療や介護を支える社会保障費は、現役世代が稼ぐ必要がある

・・・

という現状です。

 

今後は、

・元気な年寄りには、ずっと働いてもらう

・元気な年寄りが、年寄を世話する

・生活困窮者に対する支援も欠かせなくなる

・介護者予防策を展開する必要がある

・介護現場の事故や業務の過負荷を防ぐため、介護ロボット、AIの活用が急務となる

・介護人材難が予想されるため、介護職場の環境を整えていく必要がある

・・・

といった方向性を日本は考えて行かないといけないのでしょう。

 

話題は少し変わって、「マネジメントシステム」の世界の話になりますが、

・介護現場におけるアクシデントはもちろん、インシデントをきちんと管理する

・介護職の離職率を低減し、仕事に対するモチベーションを育てる

・サービス利用希望者に対して、保険適用に関するアドバイスを充実する

・地域密着型介護支援サービスの拡充

・介護予防サービス、生活困窮者レスキューサービスの促進

・介護ロボット、AIの活用

といったことが、社会福祉法人における課題となってくるでしょう。

 

そう考えると、上記でいえば、

・新たな地域密着型介護支援サービスの企画・開発

・介護予防サービスの企画・開発

・生活困窮者レスキューサービスの企画・開発

・介護ロボット、AIの活用によるサービス提供の企画・開発

は、ISO規格でいう「(サービスの)設計・開発」に位置づけられるでしょう。

 

多くの社会福祉法人では、「設計・開発=ケアプラン作成」となっています。

しかし、例示したようなサービスの企画・開発は、規格でいう「設計・開発」になるので、

・企画・開発のインプット・アウトプットを明確にする

・適用法令・コンプライアンスを確認する

・企画にあたって専門家や関連部署の意見を聞く

・サービス提供前に妥当性を検証する

・企画・開発の成果物のサービス提供の合否基準(提供基準)を明確にする

・サービス提供者の力量を明確にする

・・・

といったことをより明確にチェックしておくことが大事でしょう。

 

それにしても、ISOマネジメントシステムは、産業界では知らない人はいませんが、一般社会、一般的な消費者に対しての認知は相変わらず低いです。

贔屓するわけではありませんが、医療施設や介護施設に訪問すると、ISO導入施設の管理レベルが総じて高いことがわかります。

 

利用者さまやご家族さまの「クチコミ」も大事ですが、ISO導入組織の世間に対する信頼性が、もっと向上するようにしていかなければダメだな、とつくづく思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ660号より)

 

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author:有賀正彦, category:ISOマネジメントシステム全般, 06:56
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