RSS | ATOM | SEARCH
水平展開

JUGEMテーマ:ビジネス

 

「水平展開」という用語があります。

この言葉は、日常生活の一般用語ではありませんが、なんらかのビジネスをしている人であれば、聞いたことはあるでしょうし、使ったこともあるでしょう。

 

一般的には、

「現在持っている技術や知見、ノウハウを他の部門や領域に広げて行くこと」

と表現すれば、たいていの人は「だいたいそんな感じ」と理解できるでしょう。

 

もうちょっと「水平展開」について説明していくと、例えば、

「自社の他部門や他社で発生したトラブルに関する情報を共有して同様の問題を発生させない活動」

といえば、よりわかりやすいかもしれません。

 

逆に、苦情や事故といった「トラブル」ではなく、「成功事例」を共有し、他部門でも取り入れていく活動も「水平展開」といえるでしょう。

要は、水平展開は、マイナス系の事例を他に展開するケースもあれば、プラス系の事例を他に展開する事例もあるわけです。

 

このように、水平展開は、ある事例を「当事者だけの事例」にせず、共有して、そこから学んだことを自分たちにも展開できるように上手く活用していきましょう、という活動で、組織活動を行う上では、重要な概念です。

 

水平展開からつながる活動としては、例えば、

◇トラブル事例集を作り教育訓練に利用する

◇トラブルの原因を究明し、再発防止策を取る

◇ルールの明確化や見直しを図り、手順書や要領書に反映する

といったことになるでしょう。

 

「ある仕事をする上で必要な力量を身につける」

ということを考えた場合、

1)仕事の場数を積んで経験的に身につける

2)ルールを明確にし、教育して身につける

という方法論があると思います。

しかし、前者(経験)だけ、後者(仕組み)だけ、では力量は向上していかないでしょう。

あくまでも、両者のバランスが大事です。

 

話しは少し逸れますが、ある会社に訪問した時に、「トラブル情報の共有化」についてお聞きしたところ、

「社内のトラブルは発生部門だけではなく、他部門にも水平展開しているが、同業者他のニュースになったようなトラブル事例は、あえて情報発信していません」

という。

どういうことかといえば、

「情報を発信すると、自分でアンテナを張る習慣がなくなり、結果的には身に付かないし、育たない」

からだそうです。

つまり「教えるではなく問題意識を育てる風土が重要」の発想です。

 

「では、そうした狙いが定着しているかどうかは、どうチェックされますか?」とお聞きすると、定期的に意識調査と称したアンケートのようなものでモニタリングしているという。

おそらく、モニタリング状況が悪すぎれば、「プッシュ型」で情報発信や臨時の教育は実施するようですが、「アンテナを張り自ら育って行く風土づくり」が基本と考えるのでしょう。

 

ちゃんと測定したことはありませんが、同じ知識や方法であっても「覚えておくように」といわれたことと「自ら気づくこと」は、恐らく後者の方が定着するでしょうね。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ510号より)

 

【好評発売中!】
『ISOの復権 マネジメントシステム認証制度が社会的価値を持つために必要なこと

(ブイツーソリューション刊)

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434262858/bloglogcom-22/ref=nosim/

 

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】
(パソコンでアクセスしている方)

author:有賀正彦, category:ISOマネジメントシステム全般, 07:30
comments(0), trackbacks(0), - -
Comment









Trackback
url: http://blog.logcom.jp/trackback/867922