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ISOの復権に必要な戦略的なロビー活動

JUGEMテーマ:ビジネス

 

ISO業界関係者が集まるあるシンポジウムで「ISOマネジメントシステム認証が社会制度における能力証明としてより活用されるためには何が必要か?」という質問を、学者を中心とした有識者にしたことがあります。

 

すると「認証審査の審査の質を高めること」という答えが返ってきました。

もちろん「審査の質を高める」ことも「ISOの復権」のための一要素には違いないでしょう。

しかし、国や自治体の各種認定制度や許認可、届出制度等において、ISOが組織の能力証明として活用していただくためには、ISOに関わる関係者が戦略的に制度設計サイドに対して、ISOマネジメントシステムの有意性を説き、ロビー活動を展開していくことも重要であることは間違いありません。

私見ですが、国内におけるISOマネジメントシステム活用の普及促進に対するこうしたISO業界の戦略的な取組みは遅れていると思います。

 

「組織が成功することは、組織で働く人の意欲やモチベーションを高める」

 

さまざまな分野のコンサルタントの集まりで雑談をしていた時のことです。

その時に、普段の会話で何気なく使っている「システム構築」と言う言葉の意味が、IT システム開発のコンサルタントと、我々マネジメントシステムコンサルタントでは若干違っている事がわかりました。

 

システム構築とは、言い換えれば「仕組みの作成」です。

IT の場合は、既存のソフトを使用してシステムを作成する場合、「こんなITシステムがあれば在庫管理や入金状況がひと目で分かって業務が上手く行くのに……」と言う顧客のイメージに基づきソフトウェアをカスタマイズしてシステムを構築するそうです。

マネジメントシステムを構築する場合は、現状業務整理して出発点にすることもありますが、「こういう仕事をしたいがどんな業務手順を作ったらいいのだろう」という組織の課題に対して組

織の目的に合った業務ルールを提案してシステムを構築します。

マネジメントシステムの場合、この作業についてISO 規格をよりどころとして用いる事があります。これは、「ISO 規格」はITでいえば「既存のソフト」に相当するのではないかと思います。

 

IT システムやマネジメントシステムという「システム構築」に共通しているのは、組織が「IT を使用していない」「これから新たな業務を始めるがルールがない」と言う場合は「単にシステム

導入」しても全く機能しないということです。

既存ソフトもISO 規格も「どのようにしたいのか」と言うイメージを組織が持っていないと、システム自体は単に「道具」ですから効率的な業務を期待することはできません。もしかしたらその前に組織とシステム構築を提案するコンサルタントで「効率的な業務」と言う定義も異なるかもしれません。

「目指すべき組織の経営方針やあるべき姿の業務」がなければ、マネジメントシステムやITシステムを導入しても効率化の道具として使えず、経営は成り立たないと言っても過言ではないでしょう。

ISO マネジメントシステムを導入するきっかけは「顧客要求があったから」「他社も導入しているから」などさまざまかもしれませんが、その場しのぎの安易な導入は、長期的にはかえって組

織の競争力を低下させてしまうと思います。

 

話題は逸れますが『大改造!! 劇的ビフォーアフター』というテレビ番組がかつてありました。この番組ではその道の「匠」が登場して、住宅リフォームすることで家族の心の中まで素敵に変

身させてしまいます。

ISO マネジメントシステムについても組織の目的に合った再構築を行うことで、組織が成功することはもちろん、組織で働く人の意欲やモチベーションを高めることができると確信しています。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ648号より)

 

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author:有賀正彦, category:ISOマネジメントシステム全般, 11:56
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