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『国政選挙における”得票数をマイナスできる投票”など選挙制度改革

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2019714日付の毎日新聞が、

「日本式投票はガラパゴス 他国の主流は「記号式」」

という見出し記事を報じていました。

 

記事では、

・国政レベルでの大規模な選挙で自書式を採用しているのは、先進国の中では日本だけ

・他の先進国では、投票用紙に印を付ける「記号式」が主流

・自書式の場合、立候補の届け出前から用紙を準備できるといったメリットがある

・その半面、名前の書き間違えで投票が無効になるといったデメリットもある

・候補者があえて漢字でなく、平仮名で届け出をするのは、自書式の制度が影響している

・日本でも1994年に公選法が改正され、記号式が認められた時期があった

・自民党から「政治家は名前を書いてもらうのが仕事」といった声が高まった

・その結果、一度も導入されないまま、1995年に自書式に戻った

・地方選挙では条例を制定すれば記号式の採用は可能で、一部の自治体が首長選で採用している

ということだそうです。

 

確かに、日本において「無効票」は多いと思います。

例えば、2016710日に投開票があった北海道江別市の「第24回参議院選挙区選出議員選挙開票状況」によれば、

・投票総数 60003

・無効投票  1486

ですから、投票総数の「約2.48%」が無効票です。

 

無効票の中には、「○○反対!」など候補者名でなく、主張を書く「無効票確信犯」の有権者もいるでしょう。

しかし、「氏名の書き間違え」による無効票も多いと思います。

そう考えると、「書き間違えによる無効票を減らし、有効票を増やす」という目的で考えると、「記号式への転換」は必要かもしれません。

 

ただ、記事の中で、選挙制度に詳しい立命館大の小松浩教授の談話が紹介されていますが、

「政治家の側に、記号式投票用紙の場合、候補者名の並び順で先頭が有利、後ろは不利という認識がある。諸外国ではこんな議論は聞いたことがなく、日本はガラパゴス化している」

との指摘があるように、世界的な主流は、「記号式投票」なのかもしれません。

 

ただ、政治家の中では、「記号式による有利不利」を懸念する声が多いという意見については、個人的には、小松教授の主張より、政治家の多くの懸念を支持します。

「選挙」ではありませんが、衆院選挙の際に実施される「最高裁判所裁判官国民審査」では、名前の順番による「×」の傾向があるというデータは昔から言われています。

 

したがって、国民審査の投票用紙のように単純に名前を羅列するレイアウトでは、「並び順で有利不利」は、ある程度出てしまうと思います。

そこで、私の提案は、記号式にするのであれば、少なくとも、

・氏名の並びを縦書き(または横書き)にして、候補者と候補者の間にスペースを作る

・投票用紙の候補者名の位置(投票用紙の並び順)は、届出時の抽選によって決める

方式がいいと思います。

つまり、単なる候補者の羅列では、並び順による差が出そうなので、投票用紙のレイアウトを工夫するのです。

 

話はそれますが、今回の全国各地の候補者を眺めていると、下馬評的に、ある程度「結果が見えている」地区がそこそこあります。

東京都のように「定数が前回よりひとつ増えて6人」になったところや「1人区」は、激しい激戦で、表現は不謹慎かもしれませんが、参院選が面白いです。

しかし、与党が強い地域で、「定数3」のような地域は、公明党を含めた「与党2、野党1」が投票前から見えていて、おもしろくありません。

このように「結果が見えている」と無党派層の中には「結果も見えているし、特に入れたい人もいないので、投票に行くのが面倒くさい」という「棄権」を判断する人もいるでしょう。

 

そういう人のために、例えば、

・ふるさと納税のように、他の選挙区に投票できる

・選挙区選挙分の票を比例票(2票分)として投票できる

・落としたい候補者名を書いて、落としたい候補者への得票分をマイナスできる

といった「自分流投票にカスタマイズできる選挙制度」にして、選挙に関心が湧く制度にして欲しいものだな、と思います。

 

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author:有賀正彦, category:ニュースを題材にした話, 17:33
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