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バッドニュースファスト&ファースト

JUGEMテーマ:ビジネス

 

ビジネスの世界では、しばしば、「バッドニュースファスト(またはファースト)」という言葉が経営者や経営管理者の方から言われます。

 

英語にすると、

「Bad News First

または、

「Bad News Fast

です。

 

前者の意味は、

「first」とは、「最初の」「最初に」という意味ですから、

「悪いニュースは最初に」

という意味になります。

そして後者の意味は、

「fast」とは、「速い」「早く」という意味ですので、

「悪いニュースは早く(速く)」

という意味になります。

 

よく「どちらが正しいのか?」という議論になることもありますが、「意味は違ってどちらも正しい」というのが正解だと思います。

つまり、人は、どうしても「言いやすいことから報告」してしまいます。

けれども、マネジメントする側としては「悪い情報を先に、そして悪い情報はいち早く」入手して対処する必要があるのです。

「自分で対処してから報告しよう」は、一見、責任感があってよいように見えますが、一般的には、どんどん事態を悪化させていきますので、経験値の高いベテランに叱られながらも、早く助言してもらった方が、問題が大きくならないうちに解決できますから、組織としては確実です。

また、悪い情報を潔く早く上げた方が、結果としては信頼されることにもなります。

 

ちなみに、トヨタ自動車では、

「もし仕事で失敗をしたときは、みんなに聞こえるように大きな声で“失敗した”と言いなさい」

と教育されているそうです。(注:トヨタ関係者の方、そうでなかったらごめんなさい)

 

つまり、

「こんな失敗をして怒られたらいやだなぁ」

「このくらいの失敗ならいいか」

という思考パターンや行動パターンになると、その先には、「失敗を隠す習慣」になってしまうのです。

そうならないためには、

「“失敗した”とまわりのみんなに聞こえるように言う」

のです。

そうすることで、上長や先輩が、

「こういう場合はこうすればいいんだ」

助言してくれるのです。

要は、失敗した時に、「隠す」ことや「自分だけで何とかしよう」としないために、このように新人研修で教えるのです。

そうすることで、「いち早く失敗がみんなに見える」ようになり、「失敗がより良い仕事」をする改善の機会になり、組織全体も成長の糧になるわけです。

 

話は少し変わりますが、私の知っているある組織では、約3年前に、トップが交代し、そのトップがナンバー3(現在はナンバー2)となる方も実質的に引き入れました。

就任後のトップの挨拶では、「バッドニュースファスト」の話をされたと聞きます。

その話を聞いたベテラン職員やスタッフの人は「今度のトップは、組織を良くしたいんだ」という決意を感じたそうで、機会を作ってトップに悪いニュースを上げよう、と思ったそうです。

 

けれども、トップは、次第にスタッフから避けるように行動するようになったそうです。

おそらく「悪い情報」を上げに来るのがわかっているので、意図的か、本能的なのかは別にして、「部下からの話を聞くこと避ける」ようになっていったのでしょう。

 

ちなみに、その組織においてトップに報告される「悪い情報」には、トップが引き入れたナンバー3に関する情報も数多くあったそうです。

そうなると、トップにとっては、自分が信頼して引き入れた人の問題、となりつまりは「自分の否定」になります。

けれども、「自分のミスを認めたくない人」にとってはどういう思考になるかといえば、「自己正当化」です。

要は「問題であるのに問題であるとは思わない」という問題の正当化です。

 

このような状況に陥ると、組織は徐々にガタガタになっていきます。

優秀な職員は、次第に排除されるようになり、ナンバー2のコントロールしやすい部下が増えてどんどん組織の状態を悪くさせていきます。

本来、こうした状況は、社外取締役や経営諮問委員会といった機能がトップに意見具申しなければなりませんが、私の経験上、これらの役職者や委員もトップやナンバー2に忖度して有効に機能することはありません。

この組織がどうなっていくのか静かに見守りたいと思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ638号より)

 

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author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 10:28
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