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検査データの書き換え(改ざん)不正は認証審査で予防できたのか

JUGEMテーマ:ビジネス

 

組織の仕事の仕組み(マネジメントシステム)が国際規格に適合し、有効に機能しているかを第三者が審査し、世間に公表するISOマネジメントシステム認証制度がある。

 

このISOマネジメントシステムについて、最近、個人的に気になっている点を備忘録代わりに、何回かに分けて少しまとめておきたい。

 

今回のテーマは、「検査データの書き換え(改ざん)不正は認証審査で予防できたのか」について。

 

ここ数年、ISO認証企業について社会を揺るがしている不祥事や不適切問題の代表格は、

「各大手製造メーカーにおける検査データの書き換え(改ざん)問題」

です。

 

結論から言えば、この種の「不祥事等」の原因の殆どは、

・工程能力の把握とフィードバックする仕組みが甘かった

・不正が発生しにくい仕組み、かつ、不正を行っても発見することが困難な仕組みだった

・品質保証に対する経営層の関心が薄かった

・品質保証部門の責任者が兼務など多忙で現場の把握と力量の適正に欠けていた

・検査測定装置の管理が不十分だった

・不祥事を起こさないために経営層と従業員とのコミュニケーションが円滑でなかった

・内部監査が十分に実施されていなかった

・・・・・

といった原因が主なものです。

 

では、不祥事等が発生、あるいは内部通報などにより表ざたになる前に、第三者審査を通じて見つけることができたか否か、が多くの人の関心事だと思います。

第三者機関(認証機関)の審査員は、当然捜査権はありませんし、不祥事発生後の臨時審査ならともかく、通常のサーベイランス審査や更新審査では、「性善説」で聞き取りしていますから、組織から提出されたものを見聞きしているだけでは、審査を通じて問題を見つけることは無理でしょう。

 

ただ、前述したような「不適合原因」の可能性を、審査を通じて組織に審査員がうまく示唆することは、組織の現況を調査していく中で、可能だと思います。

例えば、組織の検査装置が「手入力」のシステムであれば、「書き換えの可能性」がありますし、品質保証部長が本社の役職と兼務で工場に週2日程度しかおらず、かつ技術畑出身者でなければ「品質の責任者として適切に機能していない可能性」を、審査を通じて組織に「気づかせる」ことは可能でしょう。

 

こうして考えると、組織審査をするために、その組織が提供する製品の製品特性、品質特性、関連法規を審査員が知っていることは当然の力量ですが、「どんなリスクが起こり得るか」を想定する事前準備とインタビューセンスが「検査データの書き換え(改ざん)不正」に関する未然防止や組織への気づきを促す審査のポイントである、と思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ636号より)

 

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author:有賀正彦, category:ISOマネジメントシステム全般, 08:38
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