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現状の植物由来プラスチックは環境負荷が殆どないわけではない

JUGEMテーマ:ビジネス

 

「日清食品が、カップ麺の容器を植物性プラスチックに2021年度に切り替え」

という報道がありました。

 

各メディアの報道によれば、

2019611日に「カップヌードル」の容器を植物由来にすると発表した

・容器は「バイオマスECOカップ」といい、2021年度中に容器を切り替える

・日清食品はこれまでも環境に配慮した「ECOカップ」を使っていた

・現在より、石油由来のプラスチック使用をさらに抑え、CO2量を低減する

・植物由来容器への転換で焼却時に排出されるCO2量は既存容器より約16%削減

・今後、カップ麺や袋麺などの包装も環境にやさしい素材に切り替える

できるとしている。

 

各報道をみていて、少しわかりづらいですが、どうやら、

2021年までに全面的に植物由来プラスチックに変更」

するのは、「カップヌードル」のみで、容器自体は、

「植物由来の容器の比率を8割にする」(現在は植物由来7割、石油由来3割)

ということのようです。

 

植物由来のプラスチックは、一般的には「バイオマスプラスチック」と言われます。

バイオマスプラスチックの意義は、

・石油資源の枯渇を押さえる

・トウモロコシなど植物原料なので再生可能資源である

・焼却処分してCO2を発生しても光合成によって蓄えられたものなので濃度は上昇しない

といった点が挙げられています。

 

ただ、現状「100%植物由来」のプラスチック製品は、殆どないようです。

(つまり、原料は植物以外(石油由来)も含んでいる)

日本バイオプラスチック協会によれば、

「製品中のバイオマスプラスチックの含有量が25%以上」

でバイオマスプラ識別表示制度による「バイオマスプラマーク」が使用できるそうです。

http://www.jbpaweb.net/bp/bp_sikibetsu.htm

 

つまり、

・植物由来プラスチックに切り替えるといっても、植物由来100%ではない

(温暖化を従来より抑えることになっていてもCO2濃度上昇を防いでいるわけではない)

・植物由来100%でなければ、埋め立て処分しても生分解しない

のです。

 

要は、

「植物由来だからといって、環境に非常に優しいわけではない」

のです。

政府はレジ袋の有償化の法制化を検討しており「植物由来プラスチック」の扱いをどうするかも課題のひとつのようですが、「現状の植物由来プラ=環境負荷がほぼない」という認識が広がるのは避けて欲しいものです。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ650号より)

 

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author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 15:59
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