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年功序列が崩れ、そして終身雇用も維持できなくなっている理由

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トヨタ自動車の豊田章男社長が、2019513日に、記者会見で、

「なかなか終身雇用を守っていくというのは難しい局面に入ってきたのではないかと思います」

と発言したことが話題になっています。

また、419日には経団連の中西宏明会長(日立製作所取締役会長)が、

「正直言って経済界は、終身雇用は守れないと思っているんですよ」

と発言していました。

 

振り返れば、私が社会人になった頃は、当然のように日本企業にあった

・年功序列

・終身雇用

は、まず、年功序列が崩れ、成果主義になりました。

しかし、いま、終身雇用も崩壊しようとしています。

 

専門家や有識者には、「その考えは間違っている」と言われてしまうかもしれませんが、私の認識としては、「日本の年金制度と似ている状況だな」と思います。

つまり、年功序列や終身雇用が維持できなくなってきたのは、ビジネスのグローバル化や時価総額経営といったビジネス環境や価値観の変化もありますが、「少子高齢化」も大きな要素のひとつだと思います。

 

昭和30年〜オイルショック前の昭和48年ぐらいまでの経済成長は年10%を確か、超えていたはずです。

この当時は、多くの企業が右肩成長ですから、優秀な人材と雇用の確保が一番の課題です。

そのため、「家族の生活を保障するからライフステージに合わせて給料も上げるから安心して一生働いてください」という年功序列、終身雇用の制度が確立したのではないかと思います。

 

要は、「隣の芝は青く見えちゃうから、生活に不安を感じることなく、愛社精神をもって、社業に専念してください」という雇用環境を多くの企業が取ったわけです。

 

しかし、現在の日本は、経済成長が見込めません。

経済成長が見込めないということは、

・一生うちで働いてください

・ライフステージに合わせて給料はベースアップさせてお支払いします

ということは、そもそも、もう成り立たないわけです。

 

つまり、企業側から見れば、一部の優秀な社員以外は、「能力に見合ったお給料は払えないので、どんどん出て行ってください」というのが本音でしょう。

 

私のイメージですが、大企業は、今後、中堅、中小、零細企業への人材バンクと化していくのではないかと思います。

例えば、北海道では、色々な中小企業を訪問すると、「元拓殖銀行」、「元雪印」という方がいます。ご存知のように、これらの会社は、ポシャってしまったのですが、大企業での経験値を有した人材が欲しい中小企業はたくさんあり、業績や管理レベルの向上という役割を、これらの人が担っています。

 

今後、大企業が終身雇用を維持できなくなると、専門的能力が高い人材は、中小企業では引く手あまたになるでしょう。

 

今のところ、終身雇用が継続してある世界は、「公務員」かもしれません。

ただ、公務員も税収の低下など財源が厳しくなり、新規正職員の穴埋めを非正規職員や非常勤講師が担っており、そのうち、「終身雇用の維持」は難しくなると思います。

 

月並ですが、現在の日本社会は、

・経済成長が見込めない

・少子高齢化

という現状なので、それに合わせた社会制度にするしかないのかもしれません。

最近は、正規社員と非正規社員の賃金格差が裁判になるニュースをよく見る気がしますが、これなど、終身雇用と年功序列の雇用環境の弊害でしょう。

つまり、会社が成長していないのに、正規社員の給料が高いため、そのしわ寄せが非正規社員の安い給料になっているわけです。

 

それにしても、私が社会に出た頃と今の時代の雇用環境は大きく様変わりしたものだな、と思います。

 

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author:有賀正彦, category:ニュースを題材にした話, 10:56
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