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相次ぐOB訪問における不適切な行為と組織マネジメント

JUGEMテーマ:ビジネス

 

大手企業において、就職活動でOB訪問に来た女子大学生への不適切な行為を働いていた事件報道が相次いでいます。

2019218日には、大手ゼネコンである大林組の27歳の男性社員が強制わいせつ容疑で逮捕されました。

また、2019327日のNHKの報道では、大手商社である住友商事の24歳の社員が就職活動でOB訪問に来た女子大学生に酒を飲ませて性的暴行をしたとして逮捕されたそうです。

 

大林組の事件は、報道によると、

OB訪問マッチングアプリで容疑者と被害者の女子大生は出会う

・喫茶店で会う約束をする

・容疑者は、言葉巧みに面接のための資料をパソコンで見せながら説明した方がいいと誘う

・パソコンは事務所にあると喫茶店から被害者をを連れ出す

・容疑者は、会社の事務所ではなく、自宅マンションに連れて行って犯行に及ぶ

という流れだったそうです。

 

一方、住友商事の事件は、報道によると、

・容疑者は、被害者の女子大学生と居酒屋で酒を飲んだ

・その後、カラオケ店に連れて行った

・その際「飲めないと商社の仕事はやっていけない」などと言って一気飲みをさせていた

・カラオケ店では意識がもうろうとなった女子大学生の体を触っていた

・女子大学生を宿泊先のホテルまで送り、その際に被害者の部屋からカードキー持ち出す

・その後、カードキーを使って部屋に侵入し犯行に及ぶ

という流れのようです。

 

ひと昔前なら、「のこのこ自宅について行く被害者が悪い」、「お酒を飲まされ断らなかった被害者が悪い」という世論も多かったかもしれません。

しかし、この2件の例は、刑事罰としての犯罪であることはもちろんですが、今の時代は、立場を利用した行為であることから、誰もが「パワハラ」かつ「セクハラ」と考えるでしょう。

 

その後の報道では、大林組の件は、事情は明らかになっていませんが不起訴になり、住友商事の件は、起訴されたそうです。

 

大林組の事件で注目されるのは、「OB訪問アプリ」です。

容疑者が利用したとされるアプリでは、

「最前線で活躍する社会人と学生をつなぐサービスです。公開されている多くの素敵なプロフィールの中から会ってみたい社会人を選んで、話を聞きに行こう」

とサイトについて紹介されています。

 

確かに、よい人材を探す企業とその企業の就職を希望する学生をつなぐシステムで便利です。

しかし、このサイトには問題点があります。

登録ユーザーには、企業公認ユーザーである「法人アカウント利用」とボランティアユーザーである「個人アカウント利用」があります。

つまり、「社員でもない人が有名企業名を書き込んでOBですよと登録することもできる」のではないかと思います。

これでは、まるで形を変えた「出会い系サイト」です。

 

このようなアプリを利用する際は、

「法人アカウント利用でなければOB訪問しない」

個人アカウントの場合は、

「採用可否に関係するわけではないから、会社の雰囲気を確認する程度で利用しよう」

「マッチングしたOBと会う場合も、不審な行動があったら逃げよう」

といった認識と覚悟で利用すべきものだといえます。

 

話題は少しそれますが、2019314日号の週刊文春が、

「大林組の現役幹部社員が2017年春、リクルーターとして面会した就職活動中の女子大学生に、不適切な行為を働いていたこと」

を報道していました。

この不適切な関係は、内定後も続いたそうです。

この事件の詳細は、省きますが、驚くのは、被害者が会社(人事部)に被害を訴えたところ、人事部長と人事課長から、

 

「幹部社員は、あなたと逢瀬を重ねているときに、どんな話をするんですか?

 

「正直言って、男女関係ですよね、要は。1回目は確かにリクルーターと学生という関係だったかもしれないけど、内々定が決まった後、正直言って、別に彼に何の権限があってね、あなたの内定を取り消すことができるわけでもないし、普通にLINEで食事に誘って、その後ホテルに行ってっていう、まあ、普通の恋人関係、男女関係ですよね、そうなってくると」

 

「彼氏に対し、申し訳なさとか逃げ出したいとは思わなかったんですか」

 

といった質問を受けたそうです。

これらの質問は、明らかなセカンドハラスメントです。

 

冒頭で話題にした2件の事件は「個人の犯罪」として片づけられるかもしれません。

しかし、組織側の「セクハラ」「パワハラ」に対する「認識が極めて低い実態」もまだまだ存在するようです。

これは、「組織マネジメント」の問題です。

今の時代、会社が個人を守ってくれなかったら、泣き寝入りせず、メディアやSNSを通じて訴え、社会問題とする手段があります。

組織側が旧態依然の認識だと、組織全体の信用失墜にすぐにつながるリスクがあることを理解し、マネジメントすることも重要なのです。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ639号より)

 

 

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author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 06:33
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