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環境影響に配慮して「ロフト」の買い物袋がポリから紙へ

JUGEMテーマ:ニュース

 

2019312日付の産経新聞が、

「ロフト、買い物袋をポリから紙に 「銀座ロフト」から」

という見出し記事を報じていました。

 

記事によると、

・ロフトは12日、銀座ロフトで扱う買い物袋を紙製に切り替えると発表した

・銀座ロフト(旗艦店)は、426日にグランドオープン予定

・深刻な海洋汚染を招くプラごみ削減に貢献する為平成32年をめどに全店で切替方針

・ロフトは5種類のポリエチレン製袋を使っている

・銀座ロフトの場合、年間使用量は52万枚に達する

・グランドオープンを機に3種類の紙製に切り替える

・デザイン性の高いエコバッグを集めたコーナーを新設し、マイバッグの利用促進を図る

そうです。

 

一読すると、「ロフトも環境対策に取り組む意識高い系の生活雑貨販売店だな」と思えます。

記事にもあるように、今の時代は「マイクロプラスチック」問題が世界的な課題で、

「プラスチック=悪」

とされ、スターバックスコーヒーは、プラスチック製のストローを廃止するなど、各社が「脱プラスチック」に取り組んでいます。

個人的には、この「脱プラスチック」は世界のトレンドで、「間違った取り組みの方向ではない」、と総論としては考えています。

 

ただ、スタバの例をはじめに、今回のロフトの紙袋化もそうですが、プラスチック製品の代替材料は、大抵の場合「紙」です。

私が幼少の頃は、スーパーで買い物をすると「紙袋」でした。

石焼き芋屋さんは、今でもそうですが、魚屋さんや肉屋さんに行くと、新聞紙で包装してもらって持って帰っていました。

 

しかし、「森林破壊」が社会問題化し、世界的に「木材製品(紙)から石油化学製品(プラスチックなど)へ」という流れになったように記憶しています。

私は環境学者ではないので、詳しいことはわかりませんが、現在の「環境問題に優先順位」をつけるとしたら「森林破壊よりプラスチックによる海洋汚染」の方が「環境影響が大きい」という社会的なコンセンサスなのでしょうか?

 

使用量、廃棄量、コスト、環境影響・・・といった「定量的な比較」をすると「プラスチックと紙」は、トータル的に考えて、どちらが環境に優しいのか(あるいは環境負荷が高いのか)、私にはわかりません。

理屈で考えると、言わずもがなですが、現代社会では、「石油製品、石油化学製品」は、世の中の産業や日常生活になくてはならない存在です。

 

中学校レベルの話ですが、原油を精製すると、ガソリン、軽油、灯油、重油など燃料以外に「ナフサ」が分けられます。

ナフサをさらに分解すると、エチレン、プロピレン、ブタジエン、ベンゼン、トルエン、キシレンに分けることができ、それらはプラスチック、合成繊維、合成ゴム、塗料・溶剤、洗剤等の原料になります。

つまり、人類は、原油を精製し「燃料」が一番必要としますが、燃料以外も余すことなく製品化して化石燃料を有効活用してきたわけです。

つまり、極論を言えば、天然化石資源を使用する限り、プラスチック原料はどんどん世の中に生産されていくわけです。

 

一方、紙はご存知のように「木材」が原料です。

木材は、製材や集成材、それらを原料とした家具や建築資材として使われるほか、木材チップやパルプ、紙、おがくず、木酢液などになります。

「森林破壊の悪者」のように言われる「割り箸」は、「割り箸を作るために森林伐採しているのではなく、端材や間伐材が使用されている」といわれています。

 

つまり、

・昔は紙が環境に悪影響を与える

・今はプラスチック(レジ袋はポリエチレンが多い)が環境に悪影響を与える

といわれているだけで、「どちらも、環境影響はどっちもどっち」で影響があることには変わりがないわけです。

 

例えが適切でないかもですが、牛肉に例えると、食肉小売品質基準では、牛肉の部位は、全部で11種類あるそうです。

(ネック、肩、肩ロース、リブロース、サーロイン、ひれ、バラ、もも、そともも、ランプ、すね)

11種類の他に、「タン」やひっくるめて「ホルモン」(腸や胃)、切り落とし肉がありますし、牛骨はスープ原料になるし、牛革もカバンや財布などの材料となっています。

要は、人間は、資源を無駄なく、「廃棄物(ごみ)」とする部分を限りなく最小限にして社会を作ってきました。

 

「環境に悪影響があるから使用しません」という発想はもちろん大事ですが、産業構造や日常・生活習慣上、使用するものから有効利用していたものを「使いません」とすれば、その原料は「廃棄」され、それもまた「環境悪」に思います。

例えば、牛肉でいえば、もし「ホルモンは食べてはいけません」となれば、廃棄することになるわけです。

 

冒頭のロフトの話に戻りますが、銀座店のグランドオープンに伴い「目玉話題」として「紙袋化」があったように思います。

それにしても、中年以降の世代には「あれほど紙の使用が環境悪と昔は言われたのに、なんだったんだろう」と少し感じるニュースです。

 

 

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author:有賀正彦, category:ニュースを題材にした話, 10:33
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