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経営改革時の“サンドバック要員”

JUGEMテーマ:ビジネス

 

組織改革を実施する場合、一般的には、「痛み」を生じます。

経済環境や業界の動向、これまでの組織経営陣の「無策」を考えれば「仕方がない」と頭では納得するケースもあります。

ただ、その場合、「痛みはみんなで分け合っている」という状況が見られないと、不満は爆発します。

 

私が仕事を通じて経験したのは、元請け業者が、協力会社の説明会において、発注量の削減(一部内作化)と発注単価の一律削減を通達する場です。

このような説明会では、「サンドバック要員」が必ずいます。

つまり、元請け業者の経営陣から「協力会社から何を言われてもひたすら耐えろ」と指示されている要員です。

 

話の流れとしては、組織の収支予測、業界環境を話し、まず、地ならしをします。

そして、具体的な発注量や単価の説明に入ります。

最後に協力会社に質疑応答の時間を設けます。

ただし、この「質疑応答」は、基本的に「結果ありき」です。

つまり、何を言っても新しく組織が計画した「発注量や単価」が変わることはなく、後日「結果が通知」されておしまいです。

 

サンドバック要員の特徴や行動としては、

・腰が低く誠実な人(容姿も含めて)

・突っ込みを入れると可哀そうになってしまうような人

・何を言われてもひたすら「ご協力いただきたい」という

・鋭い質問があっても「善処したい」「前向きに再検討したい」という

といった感じです。

 

それにしても、このような重要事項を伝達する説明会に、それを決定した経営陣が説明するケースをほとんど見たことがありません。

本来であれば、協力会社や自社社員に対して、「経営者が自ら説明」するべきですが、「厳しい突っ込みを受けること」が嫌なので「サンドバック要員」にお任せなのです。

稀に、経営者自ら説明するケースがあり、さらに、

・経営者も自らの給与カット

・経営者自らお詫び

が直接あると、「しょうがないな」という場の雰囲気が生まれます。

しかし、こうしたプロセスを「サンドバック要員」に任せるだけだと経営陣は「完全に信頼感」を失います。

 

それにしても、こうした「痛みを伴う改革を断行」する際に、辛い仕事を部下に押し付けるトップだと、悲しい、寂しい・・・を通り越して、がっかりし、こんな程度の人だったのか、と愕然とします。

良好な互恵関係を築く気がないのなら、こちらもドライになるだけです。

こうしたところにも、経営者の度量が現れやすいですね。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ632号より(一部加筆))

 

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author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 09:24
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