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京王観光の不正乗車問題

JUGEMテーマ:ビジネス

 

京王電鉄の子会社の京王観光の支店が長年にわたり、「JRの不正乗車」をしていたことが明るみになり、日を追うごとにその手口が明らかになっています。

 

2019124日発売号の週刊文春(116日のネットニュース)では、京王観光が、「0円発券」をしていたことを報じています。

0円発券」とは、とりあえず無料で発券し、乗車が確定したら有料発券に切り替えるのです。

つまり、例えば、100人の団体ツアーで、50人分は有料発券し、残りの50人分は0円発券で乗ってしまうと、50人のお客さんが支払った代金がすべて京王観光の儲けになるのです。

 

週刊文春の取材では、この場合、万が一、JRの車掌に「0円発券」を見つけられても、京王観光の添乗員が「有効期限3カ月の指定席回数券」を携えて、もしもの際には「指定席回数券を見せていた」そうです。

まさに、この方法は、「JRと信頼関係にある旅行代理店」にしかできない悪事であり、ひどい話です。

 

117日付の朝日新聞では、京王観光は、「指のみ券」を使う手口だったと報じています。

この「指(し)のみ券」とは、「座席指定のみができる券」で、列車の座席を確保し、実際よりも少ない団体乗車券を発券していたそうです。

そして、乗車する際は、駅員がいる改札口で乗車券を見せて入場させ、浮いた差額分を利益にしていたわけです。

報道によると、この場合も、改札や車内検札で実際の人数と団体乗車券の差が駅員から指摘された場合は、「同行する添乗員が人数分の指定席回数券を持参」して、指摘されれば回数券を見せ、指摘されなければ、未使用分の回数券を払い戻して利益にしていたそうです。

 

こうした「手口」がしやすくなったのは、「JRの車内改札の簡略化」が影響しているのでしょう。

最近は、指定券販売情報がリアルタイムで、車掌に通知されるので、「指定座席が発券されている」と車掌が認識すれば、滅多なことでは、切符を確認することはありません。

ましてや、ツアーの団体客の座席は「委託している旅行代理店を信用」して、一般客より甘い管理をしていたかもしれません。

 

現在の報道では「京王観光の一部の支店」が不正をしていたことになっています。

しかし、こうした不正が長年だったようなので「社内慣習」と化して、他の支店もしていなかったとは言えないように思えます。

団体旅行をサンプリングして、実際の団体客と発券数を照合すれば、すぐに不正していたか否かは確認できるので、JRは、京王観光の全支店を対象に、監査を実施した方がいいでしょう。

そうしなければ、他のまっとうな代理店にしめしがつきませんし、今後の抑止にもならないと思います。

 

京王観光のウェブサイト(https://www.kingtour.com/)では、「JR各社様への損害賠償や社内処分を厳正に行う予定です」とありますが、しっかりとした根本原因の追究をして、世間に公表し、信頼回復に努めて欲しいものです。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ629号より)

 

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author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 09:00
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