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日清食品グループ陸上部の活動縮小の衝撃と今後の企業スポーツ

JUGEMテーマ:スポーツ

 

すでに報道されている通り、日清食品ホールディングスは、ウェブサイトにおいて2019年1月11日付で「日清食品グループ陸上競技部の今後の活動について」と題したお知らせを発表し、現在14人いる選手のうち2019年9月に2020年東京五輪マラソン代表選考会(MGC)の出場権を持つ佐藤悠基(32)選手と村澤明伸(27)選手を除く12選手に退部を通告し、内定が決まっていた2名の大学4年生にも内定取り消しを連絡したそうです。

 

以下に、日清食品ホールディングスが発表した文面全文を掲載します。

 

(ウェブサイトより引用)

日清食品グループ陸上競技部の今後の活動について

 

日清食品ホールディングス株式会社 (社長・CEO:安藤 宏基) は、日清食品グループ陸上競技部の活動について2019年1月以降、チームとして、駅伝競走大会への出場をしないことを決定いたしました。

  

日清食品グループ陸上競技部は、創業者・安藤百福が掲げた「食とスポーツは健康を支える両輪である」の理念のもと、日清食品グループとしては初の本格的な企業内スポーツチームとして1995年2月に発足しました。これまでに実業団駅伝をはじめとした国内外の主要競技大会で活躍したほか、オリンピック選手を5名輩出するなど、陸上競技界の発展に対して一翼を担ってきました。

しかしながら、発足当時とはさまざまな環境が変化してきたことから、今後は、世界を目指す選手の競技活動をサポートする体制に切り替えることとしました。なお、今年入部予定だった選手2名についても、今後の競技活動への影響を最小限にするために誠実に対応いたします。

 

 弊社は、今後も引き続き、(公) 日本陸上競技連盟が主催する「全国小学生陸上競技交流大会」と「全国小学生クロスカントリーリレー交流大会」への協賛を通じて、日本の陸上競技界の発展に貢献してまいります。

(引用ここまで)

 

要は、私の理解では、

・今後は、チームとして、駅伝競走大会への出場をしない

・企業理念より、今後も陸連主催の協議会などスポーツ支援は行う

・世界を目指す選手の競技活動をサポートする

という方向に軌道修正しました、と読み取れます。

 

ただ、すでに多くのメディアやネットでの声にもあるように、これでは、

・佐藤選手と村澤選手以外は、世界を目指す実力がない

・4月入社予定だった新人2名も将来性がない

といっているようなもので、大企業として配慮を欠いた表現です。

 

もちろん、現状の企業スポーツは、

・企業の広告塔

・スポーツを通じた企業の社会貢献

・企業イメージの向上

といった役割を担っているので、「活動がこれらの役割に寄与していない」あるいは「費用対効果が薄い」となれば、活動を縮小したり停止するのは当然です。

 

また、活動予算は決まっているわけですから、所属する選手の競技力が落ちてくれば、選手の入れ替え(退部と新たな選手の採用)があるのは当たり前なので、成績が低迷していた一部の選手は、「いつかは退部勧告がされる」という覚悟は常に持っていたと思います。

 

日清食品グループの事情もあるので、外野の私が、勝手なことは言えませんが、感情的には、

・選手にもスタッフにも生活があるわけで、「予備期間が必要」だったのではないか

・新入社員を2名採用していることから「思いつきのような決定」になっているのではないか

と思います。

 

ちなみに、4月入社予定の2選手は、

・永戸聖選手(山梨学院大学)1万mベスト28分30秒59、ハーフベスト1時間2分37秒

・住吉秀昭選手(国士舘大学)1万mベスト28分32秒56.ハーフベスト1時間2分53秒

です。

現在の持ちタイムは、トラック種目で日本代表になれるか?といわれたら、厳しいでしょう。

しかし、フルマラソンであれば、十分に2時間6〜7分を狙える基礎スピードがあります。

 

こうした若い選手の内定を取り消しているので、ウェブサイトでは「世界を目指す選手のサポート」といっていますが、佐藤選手と村澤選手がMGCで結果を残さなければ「陸上に関するサポート活動終了」となるのではないでしょうか。

日清食品グループとして「世界を目指す選手のサポート」とは具体的にどのように活動していくのか、示してほしいと思います。

 

しかし、日清食品グループの駅伝撤退をきっかけに、今後、企業スポーツの「駅伝離れ」が少し加速するような気がします。

例えば、川内優輝選手のような、一匹狼的に活動している選手のサポートをする企業が増えるのかもしれません。

 

 

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author:有賀正彦, category:スポーツ・芸能に関する話, 17:05
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