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第95回箱根駅伝

JUGEMテーマ:スポーツ

 

2019123日に開催された第95回東京箱根間往復大学駅伝競走は、総合優勝が東海大、往路優勝が東洋大、復路優勝が5連覇を目指していた青山学院大とすべて別の大学が優勝したのは8回目だそうです。

 

それぞれ、別の大学が優勝した過去7回の中では、1995年(総合優勝:山梨学院大、往路優勝:早稲田大、復路優勝:中央大)と2006年(総合優勝:亜細亜大、往路優勝:順天堂大、復路優勝:法政大)が印象深いです。

 

今回、東海大学が総合優勝できた要因は、マスメディアや有識者がいくつか挙げていますが、結果的には「各区間の取りこぼしが無かった」ことに尽きるのでしょう。

区間順位は1区から10区まで、6位、8位、7位、2位、2位、2位、2位、1位、2位、3位と全て一桁順位。

2位の青山学院は、3区、6区、7区、9区で区間賞でしたが、4区が15位、5区が13位。

3位の東洋大学は、1区、4区が区間賞でしたが、9区が19位、10区が10位。

つまり、青山学院大と東洋大には、ブレーキ区間があったわけです。

 

なお、今回の東海大学は、4568910区が東海大学記録だったそうですから、チーム力の向上と安定も勝因だったわけです。

今回、大学記録を更新できなかった区間は、1区、2区、3区、7区。

1区と3区、7区の大学記録は佐藤悠基選手、2区は村澤明伸選手(二人とも佐久長聖高出身で、現日清食品グループ:MGCファイナリスト)です。

佐藤選手と村澤選手といえば、高校、大学時代から「超高校級」「スーパーエース」と呼ばれた偉大なランナーでした。

今年の東海大学は、そんな「絶対エース」はいなかったわけですが、2区を走った東海大三高(現東海大諏訪)出身の湯澤舜選手、8区を走った東海大四高(現東海大札幌)出身の小松陽平選手、10区を走った那須拓陽高出身の郡司陽大選手のようないわゆる「たたき上げ選手」をはじめとしたのチーム全体の底上げも「穴が無かった」理由でしょう。

 

今シーズンの東海大のスローガンは「速さを強さに」だったそうです。

具体的な実行手段(プロセス)としては、

・例年秋に行われる1万メートルの記録会への出場を取りやめた

・秋に合宿を行って長い距離を踏み、ロードでの強さを追い求めた

・ロング走は、30キロ走や起伏のある20キロ走を重点的に走った

といったことだそうです。

 

私も趣味でマラソンをやっているのでわかりますが、長い距離を走るには、身体能力が高く、才能のあるランナーでも、距離を踏んだ練習をしなければ、持久力のある脚や心肺は作れません。

市民ランナーで例えると、高校時代に陸上経験があり、10キロを35分前後、ハーフマラソンを80分以内で走れるランナーでもフルマラソンを「「サブスリー(フルマラソンを3時間以内で走ること)」で走ることができない選手は、何人もいます。

私のように、中年になってからランニングを始めたおっさんからしたら「そんなに速く走ることができるスピードがあるのに、なぜ、フルマラソンだと後半垂れまくるの?!」と思いますが、それがマラソンなのです。

 

おそらく、大学陸上界の中長距離レースに例えると、「5000m1万メートルの持ちタイムが良くても、ハーフマラソンや箱根駅伝(※箱根駅伝は全区間20キロ以上)も速いとは限らない」ということなのでしょう。

そういう意味で、東海大学の今年の取組みは、「箱根駅伝で絶対優勝するぞ」という強い決意の表れですし、理にかなったトレーニングだったのでしょう。

 

ただ、今年は東京五輪をトラックで目指す選手にとっては、「スピード練習に特化したい」・・・つまり「箱根対策に時間を割きたくない」という気持ちもあるようです。

ネットの噂ですが、東海大4区の館澤亨次選手は、1500mの全日本チャンピオン(2連覇中)で、今シーズンは、アジア大会後は、「箱根仕様」の練習に変えなんとか間に合いましたが、来シーズンは「駅伝引退」の声が高まっています。

個人的には、「1500mも駅伝も頑張って欲しい」と思いますが、今の箱根駅伝は「手を少し抜いていい」区間がないので、「駅伝班」と「トラック班」に選手を分けて強化するのも仕方がないのかもしれません。

 

今回の箱根駅伝関連の報道を見て印象に残ったのが、5連覇を逃した青山学院大学原監督の、

「大学スポーツは(教育でもあるので)プロセスを大事にすること」

「進化することを怠ったら(維持どころか)退化する」

というコメントです。

 

それにしても、個人的には待ちに待った東海大学の総合優勝!

両角監督は、20114月に佐久長聖高監督から東海大学監督になり、高校時代に実績を残した選手を大量に獲得した年もあり一部からは「スカウト監督」、「トラックの指導はできるけど駅伝指導は下手」とネットでは揶揄されていたし、期待して招聘した大学からも無言のプレッシャーが相当あったと思います。

そんななかで、選手の皆さん、両角速監督、支援された関係者の皆様、お正月プレゼントをありがとうございました。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ627号より)

 

追記:

やはり優勝すると追っかけ記事や報道の量が半端なく多いですね。

4日放送のワイドショーは、「青山学院5連覇達成」を想定して取材・編集していたようなゲストのキャスティングや番組構成が多い気がしました。

日テレ系のスッキリ、シューイチは、しっかり優勝メンバー中心の構成になっていてよかったです。

黄金世代が抜けた後が心配なので、全国の高校生陸上エリート(現在の高校2年生以下)が「進学したい!」と思ってくれることを願うばかりです。

 

 

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author:有賀正彦, category:スポーツ・芸能に関する話, 10:15
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