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ゆうちょ銀行の限度額引き上げと行政サービスの情報弱者切り捨て

JUGEMテーマ:ニュース

 

ゆうちょ銀行の限度額が現行の1300万円から2600万円に増額することになるそうです。

基本的に限度額の増額は「利用者の利便性向上」という理由になると思いますが、2019年は、参議院選挙がありますし、全国郵便局長会の票をあてにしている自由民主党としては、2018年内にメドをつけたかったということもあるのではないでしょうか。

 

限度額の増額については、地方銀行の預金がゆうちょ銀行に資金シフトすることが懸念され「民業圧迫だ」との批判が、全国銀行協会や全国地方銀行協会から上がっているそうです。

「銀行業」という同業者目線で捉えれば、

「ゆうちょ銀行と地方銀行では健全な競争条件が確保されていない」

という主張が上がるのは当然かもしれません。

 

しかし、利用者目線で捉えれば、地方銀行は、地域の人口が減り、地域の商店街が寂れ、地域住民の労働者人口が減少すれば、いつの間にか銀行の支店は閉店(廃止)してしまいます。

私の実家のあるベッドタウンも、30年ほど前には、複数の地方銀行の支店が数店舗ありましたが、現在では、ある地方銀行のATMがあるだけで、その他の銀行は支店はおろかATMさえ撤退してしまいました。

 

けれども、郵便局が廃局になったという話はほどんと聞いたことがありません。

そうなると、利用者としては、ゆうちょ銀行の方が圧倒的に利便性が高いわけです。

ある時、ゆうちょ銀行のATMで振込に行ったら、年輩の利用者の方が、ATMの操作方法が分からずにまごまごしている。ひと昔前なら、後ろから手助けしたくなりますが、今の時代は「不審者」と間違えられる可能性があるので、「早くしてくれないかなぁ」とじっと待っていました。

すると、郵便局内から職員が出てきて、年輩の利用者の方を手助けしていました。

若い世代にとっては、ATMがあればいいかもしれませんが、年配者にとっては、いざというときに手助けしてもらえるゆうちょ銀行は、やはり頼りがいがあるわけです。

 

ちなみに、札幌の地下鉄すすきの駅には、北洋銀行、北海道銀行、ゆうちょ銀行のATMがそれぞれ1台、1台、2台ありますが、常に行列が長いのはゆうちょ銀行です。

親から子へ、子から親への仕送りの利便性としても、ゆうちょ銀行に軍配が上がるので、利用者が想像以上に多いのでしょう。

 

話題は、ガラッと変わりますが、世の中は、ネット決済や電子決済が常識となりました。

日本政府の方向性としても、徐々に「キャッシュレス」化の世の中にしたいのでしょう。

私自身は、携帯端末にこだわりがなく、つまり、機種変を滅多にしません。

そのため、携帯の電源が突然入らなくなったり、通信ができなくなったりするリスクが高いので、スマホ画面を利用した端末利用(例:QRコードやバーコード決済、モバイルSuicaなど)は殆ど利用しませんが、Suicaやクレジットカードは、10年前と比較しても利用頻度が格段に上がりました。

 

しかし、現在の年齢でいえば、70代後半以降の世代は、キャッシュレスや電子決済はもちろん、携帯端末も通話が主体という方が過半数を超えると思います。

つまり、「ネットサービス」は利用することが殆どないのです。

現代人は、ニュースもラジオも見ないし、聞かない、新聞も買わないという人は、結構いますが、そういう人は、ネットでニュースをしっかりフォローしています。

現代人は「ネットを利用しない日はない」のが常識ですが、年配者は、せいぜい携帯メールを使うぐらい、という方も多いです。

先日、実家のある町が、今年から「門松カードの配布」を廃止するというお知らせ(市報)がありました。

調べてみると、近隣の自治体(千葉市、佐倉市など)は、すでに数年前から「門松カード」の配付を止めて、必要な人はダウンロードしてください、という仕組みに変更していました。

私の感覚では、確かに今の時代のやり方で仕方がない、と思いますが、高齢者世帯の増えているベッドタウンにおいて、行政サービスがどんどん効率化していくのは、情報弱者切り捨てじゃないのかなぁ、と思った出来事でした。

 

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author:有賀正彦, category:ニュースを題材にした話, 14:06
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