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活動休止中の工場の登録証(ISO認証書)の標記について

JUGEMテーマ:ビジネス

 

組織の仕事の仕組み(マネジメントシステム)が国際規格に適合し、有効に機能しているかを第三者が審査し、世間に公表するISO認証制度がある。

 

このISOマネジメントシステム審査について、最近、個人的に気になっている点を備忘録代わりに、何回かに分けて少しまとめておきたい。

 

今回のテーマは、「活動休止中の工場の登録証の標記」について。

 

今回のテーマでよく話題になるのが、

◆活動休止中の工場の審査の考え方

◆活動休止中の工場の認証登録の有効性の考え方

◆上記における登録証の標記について

です。

 

規格(マネジメントシステムの審査及び認証を行う機関に対する要求事項)JIS Q 17021-1:2015の「8.2.2 認証文書」では、

(規格から引用)

次の事項を明示しなければならない。

f) 該当する場合、各事業所における活動の種類、製品及びサービスの種類に関する認証の範囲、誤解を招いたり不明瞭にならないように明示する。

(引用ここまで)

と規定されています。

 

この規定を受けて、認証機関の手順書でも、たいていは、「登録証(付属書含む)には、サイト名、所在地や個々のサイトに関する情報など詳細な登録情報を明示すると共に、審査登録維持活動に必要な組織の情報を明示する”旨が規定されています。

 

例えば、以下のような組織があるとします。

 

組織名:A株式会社

登録範囲:自動車用金属部品の設計製造

サイト:本社、B工場、C工場

サイトの状況:C工場が2015年から操業休止中

適用規格:ISO9001140012015

 

このような場合、認証機関が、登録証に、

C工場」「現在休止中」

と記載していたとします。

この状況をどのように考えるかですが、

規格では、

「各事業所における活動の種類、製品及びサービスの種類に関する認証の範囲、誤解を招いたり不明瞭にならないように明示する」

ことが規定されていますし、

認証機関での手順書では、

「個々のサイトに関する情報など詳細な登録情報を明示すると共に、審査登録維持活動に必要な組織の情報を明示する」

といったことが規定されているでしょう。

 

認証機関側の主張としては、「申請された内容について、適合性を審査するのが機関の立場である」として、「組織が、登録サイトを、本社、B工場、C工場として申請してくれば、このサイトを除く除かないの判断は組織側であり認証機関はしない」というかもしれません。

 

ただ、認証制度の性質上、認証機関が発行する登録証は、

「認証された組織のマネジメントシステムに関する情報を明示した文書」

であるため、登録情報の有効性という観点において、

「サイトの休止期間の長さと組織の顧客や市場に与える影響を考慮した登録の可否」

について、何らかの判断基準を認証機関として検討することが必要ではないかと思います。

 

要は、

・サイトの活動が登録範囲全体に与える影響と市場への信頼性

・操業休止中の期間の長さ

といった点を考慮して、登録証の標記方法についての考え方を整理する必要があると思います。

 

また、「休止中」だからと言って、「B工場を確認しない」のも審査方法としては、まずいでしょう。

少なくとも、ISO14001としては、休止中ですから、組織側からの聞き取り情報だけではなく、実際に、サイトに訪問して、廃棄物や設備の管理状況を審査する必要があるのはもちろんです。

 

組織の立場として、このような状況がある場合は、認証機関に認証機関の手順を含めて事前に確認しておかれることが良いでしょう。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ607号より)

 

 

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author:有賀正彦, category:ISOマネジメントシステム全般, 09:51
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