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日産が新たにリコールする完成検査の不適切事案に対するトップの責任と認証機関の判断

JUGEMテーマ:ビジネス

 

2018128日付の「ImoressWatch」が、

「日産、11車種 約15万台を新たにリコールする完成検査の不適切事案について記者会見」

という見出しの記事を報じていました。

 

この記事によると、

・日産では、20179月に表面化した完成検査の不備に端を発する再発防止策で行なっていた自主点検の中で、聞き取り調査で追浜工場とオートワークス京都の2工場で、一部車両について完成検査の合否判定が不明確な可能性があるとの証言を確認した

 

・詳細な調査を行なったところ、後輪ブレーキ制動力の検査やステアリングの切れ角検査など6項目で不適切な事案があった

 

・対象となるのは追浜工場、オートワークス京都で2017117日〜20181025日に生産された11車種約15万台(正確な台数は精査中)

 

・記者会見では、日産自動車の生産事業本部 日本地域担当である常務執行役員 本田聖二氏から発表内容の詳細が解説された

 

・本田氏は新たに発覚した6項目の不適切事案は、再発防止策をより確実に徹底していくため、作業プロセスの詳細な定義を行ない、検査員の確実な理解を点検する全社的な取り組みの中で明らかになった・・・と説明した

 

・再発防止策の強化については、926日付けで日産が発表している「完成検査における不適切な取扱いへの対応等について」で記載し、すでに進めている77項目の再発防止策を着実に実行していくことが重要であるとしつつ、新たに発覚した不適切な事案については、完成検査工程における完成検査員の動作に関する内容で拡大解釈できる余地があること、禁止事項について完成検査員が理解不足だったことなどが大きな要因になっていることから、作業手順を定めた「標準作業書」に禁止事項を追加するといった「禁止事項の周知」、検査ラインに作業の手順が遵守されているか確認するカメラを新設するといった「チェック機能の強化」の2点を追加した

 

・また、今後は明らかになった6項目の不適切事案が物理的に行なえないよう、それぞれに物的対策(筆者注:監視カメラなどを指している?)を用意し、これらによって再発防止策の強化を図る

 

・最後に本田氏は、日産では車両生産などに直接関わる部署に限らず、法規・法令遵守に関する仕組みや体制、プロセスの総点検を全社的に徹底して行なっており、法令遵守の徹底を重要な経営課題に位置付け、問題が発見された場合は責任を持って適切な処置を講じ、あらゆる業務における法令遵守、コンプライアンス意識の醸成と徹底を図っていくとコメントした

 

(記事からの引用、ここまで)

 

127日に、日産自動車が行った記者会見で説明した

・生産事業本部(日本地域担当)常務執行役員 本田聖二氏

・常務執行役員 平田禎治氏

の会見をYouTube等で直接見たわけではありませんが、記事を読む限り、

・不正が起きた背景

・不正による影響

・再発防止策

・今後の社内体制改善・改革の方向性

といったことについて、よく説明されていて、わかりやすい、との印象を持ちました。

 

ただ、「なぜ企業トップである西川廣人社長がお詫びや説明をしないんだ」という感じもします。

確かに、実質的な生産部門の責任者は、本田氏なのかもしれません。

また、事情に精通しているので、部下が用意したペーパーを読み上げる、という信頼性の低い説明責任を果たせない会見をすることもないでしょう。

しかし、やはり、詳細説明は本田氏が説明するとしても、相次ぐ新たな不正発覚について、トップが説明しに来ないのは、やはり、世間の信頼回復には程遠い出来事だと思わざるを得ません。

 

ちなみに、ISO認証機関は、どんな対応を取るのでしょうか?

これまでの不祥事に対する会社の説明や再発防止策では不十分で、膿ができっていなかったわけですが、どういう判断をするのだろう??と思います。

 

当たり前の話ですが、ISO9001は「製品要求事項、顧客要求事項、利害関係者の期待、ニーズを満たす製品を生み出す仕組みを保証する制度」です。

とても、顧客要求や利害関係者の期待を満たす仕組みが有効に機能しているとは言えるはずもない状態であり、・・・いっそのこと、認証一時停止、いや、取り消しに相当する事案なのではないかと思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ623号より)

 

 

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author:有賀正彦, category:ISOマネジメントシステム全般, 07:45
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