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元貴乃花親方(花田光司氏)が失敗した理由

JUGEMテーマ:スポーツ

 

少し旧聞に属する話ですが、幕内優勝22回の平成の大横綱「貴乃花」の貴乃花親方が、日本相撲協会を退職し、同時に「貴乃花部屋」が消滅しました。

あれだけの大横綱ですから、全国各地から講演会に引っ張りだこで、生活に困ることはまったくないと思いますが、個人的には「相撲界の体質と制度を改革できる人物」と思っていたので、残念です。

 

ただ、私は直接、元貴乃花親方(花田光司氏)にお会いしたこともなく、花田さんの性格や人物像をメディア情報を通じてしか知らないので、勝手なことを言えませんが、ひとことで言えば、「志が近い協会改革を考える仲間づくりができる人ではなかった」

と思います。

つまり、このまま協会に残っても、私たち世間の期待に応えるような活躍はできなかったのかもしれません。

 

2018929日付の日刊ゲンダイによると、

 

(以下記事を要約)

◆貴乃花親方は会見で、「9月場所後半、ある役員から圧力をかけられた」と話していた

◆その役員とは、「一門に入って一緒に頑張ろう」と粘り強く説得していた阿武松親方

◆ある親方によると、

・阿武松さんは責任感が強い

・同じグループの一員だったからこそ、貴乃花を一門に所属させようと必死になっていた

・しかし、圧力をかけた張本人のようなとらえ方をされ、ハラワタが煮えくり返っていたはず

・グチひとつこぼさないのは阿武松親方らしい

◆親しかった親方衆ほど、貴乃花親方から離れていく傾向がある

◆前々回の理事候補選で手を組むなど志を共にした山響親方(元前頭巌雄)も離れた

◆貴乃花親方に関して「アイツは人の話を何も聞かない。コミュニケーションが取れない」と周囲に話した

◆かつてのシンパの中には「アイツはクソ野郎だ」と吐き捨てた者もいる

(記事の要約、ここまで)

 

ということが、元貴乃花親方については、言われているらしいです。

私なりの分析ですが、

元貴乃花親方は、

・頑固な性格

・頑固なのは、視野が狭いから

・頑固だけど、才媛の景子夫人と結婚していろんな知恵がついた

・大横綱となりプライドが高い

・思い込みが激しい→だから、一時、宗教にもはまった

・視野が狭いが知恵がついた→一番タチが悪い

といった感じではないでしょうか。

 

相撲に対する愛情と弟子や後進を育成する情熱は、現役親方の中では、人一倍強いことは、誰もが認めるところでしょう。

ただ、かつての仲間も離れているような「人望のなさ」は、組織改革をする上で、致命的です。

組織内で人気がなくとも、数年前のように協会体質の腐敗が世間の関心事となっているような時に、「世間を味方に付ける術」があれば、組織は、世論に押されて、当時の貴乃花理事を推す(みこしを担ぐ)親方もいたでしょう。

しかし、組織内で仲間も作れない、世間を味方につける戦略も取れない、そうこうしているうちに、弟子の暴力事件が発覚する・・・そして、態勢を立て直すために「今はじっと我慢の時だ、一門に入って頑張ろう」と声を掛けてくれた阿武松親方まで敵視する態度。

これでは、どうしようもありません。

 

なぜ、このようなことになってしまったのか?!

元々生まれ持った花田氏の性格、人柄もあるかもしれませんが、私は、

・先代貴ノ花の次男として生まれ常にスターだった

・生まれた時から周囲に持ちあげられプライドが高い

・中学卒業後、相撲一色の生活で世間を知らず、視野が広がらなかった

・角界入り後、とんとん拍子で出世し、人に頭を下げたことが無い

といった点が「仲間も敵に回してしまい、仲間を増やす術が身に付かなかった」原因ではないかと思います。

 

私が2013年に上梓した「ちょロジ(ちょっとロジカルシンキング)」(パブラボ刊)の一節を以下に引用させていただきます。

 

(以下引用)

■ビジネスマンに必要な力

デキるビジネスマンになるために必要なのは、「観察力」や「先読み力」「想像力」「問題解決力」「リスク予測力」「筋道を立ててものごとを思考する力」など多岐に渡ります。けれども、どのようにしたら会得できるのでしょうか? ここで大切なのは、「ものごとを正確に評価・分析すること」と「客観的にものごとを捉えること」です。つまり、「多種多様な価値観を理解する力」なのです。

 

■多様な価値観を理解するには

多様な価値観を理解する力をつけるには、自らの経験を疑似体験として当てはめたり、興味のない情報に対しても受け取る姿勢をもつことが必要です。例えば、オリンピックで優勝した人の感激を、「運動会の徒競走で1番になったときの自らの心境」や「県大会で優勝した身近な友人の感激している様子」などから想像して感じることが出来るかどうかが大事なのです。そして、ここに新入社員が、「いろいろなことを若いうちに経験したほうが良い」と言われる理由があります。

 

客観的なものの見方や考え方をするには、多種多様な経験を通じて擬似経験値を高め、あらゆる価値観が理解できる頭を作っておく必要があるのです。そこで興味のない情報を遮断してしまうと、事象に対しての認識する力や、理解力が育みません。

 

■普段から「なぜ?」思考を

あらゆる価値観を理解するためには、いろんな情報を取り入れる必要があります。そのためには、世の中のさまざまな事象に対して「なぜだろう」「どうしてだろう」と考えてみましょう。インターネットの普及によって、情報過多となり、興味のある情報以外は無意識のうちに排除してしまう傾向にありますが、「どういうことだろう」「どのようなシステムで成り立っているのだろう」と好奇心を絶えず持っていましょう。興味がなくなればなくなるほど、社会的事象を理解できなくなり、理解できないものを無意識に排除するようになってしまいます。

 

また、良いか悪いか、または好きか嫌いかは別にして、社会の常識や価値観は時代とともに変化しています。

若いうちだけでなく、年輩になっても社会の常識や価値観、公平感の変化を敏感に読み取って受容することを心がけてみましょう。

(引用、ここまで)

 

上記引用部分にも記述していますが「視野が広がらない」=「多様な価値観を理解できない」、「相手の立場に立ってものごとを捉えられない」という事態になります。

花田氏は、

・大人気力士、先代貴ノ花の次男として生まれた

・角界入り後、下積み時代が殆どなく大出世

・力士時代は相撲以外に関心が無い

・取り巻きはイエスマンばかり

という状況ではなかったかと思います。

 

この状況だと、まわりは、花田氏に対して忖度した行動を取ります。

つまり、相手の立場でものごとを捉える能力は育ちません。

しかし、親方になってのスタートは、「一兵卒の年寄」です。

ただ、この時は、同じように若くして大出世した幕内24回優勝の大横綱北の湖氏が、理事長を務めていました。

北の湖氏は、角界に入ってからの経歴が同じような貴乃花親方を買っていたそうです。

要は、北の湖氏という「重石(おもし)」があった時代は、周囲の親方も、北の湖理事長の手前「長いものに巻かれろ」状態で、貴乃花親方と意見対立や軋轢を生むようなシチュエーションがなっかったのでしょう。

 

惜しまれるのは、北の湖親方が早逝してしまったことです。

北の湖理事長の重石がある時に、組織内でのさまざまな折衝を経験して、視野を広げ、人の話を聞き、理解できる論理能力を身に付けて欲しかったと思います。

ロジカルシンキングできれば、今の結果に至ることはなかったでしょう。

 

今後は、2019年の参院選出馬が噂されていますが、おそらく、世間の風向きが変わらなければ出馬するでしょう。

しかし、悪く言えば「意固地」、よくいえば「頑固で意見を曲げない」な自らの性格をあらためないと「国会議員ほど仲間を作る術」に長けていないと生き残れる世界ではありません。

鬼籍に入ってしまっていますが、おそらく、民主党推薦で出馬し国会議員になった大橋巨泉氏、社民党推薦で国会議員になった田嶋陽子氏も、どちらかというと「一匹狼」で生きてきた人間なので、「組織の論理」にはなじめず、政治家としては大成しなかったのだと思います。

 

今の状況であれば、花田氏が参院選に出馬すれば当選するでしょう。

しかし、こうした自らの性格に起因した問題を自覚して改善しなければ、国会議員になったとしても「客寄せパンダ」的に「票稼ぎマシーン」としての期待しか自由民主党からはされず、角界での阿武松親方のように、親分格の議員にさじを投げられてポイされる結果になってしまうのではないかと思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ614号より)

 

 

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author:有賀正彦, category:スポーツ・芸能に関する話, 07:41
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