RSS | ATOM | SEARCH
大学恩師の経歴

JUGEMテーマ:日記・一般

 

私が学生時代に直接指導いただいた研究室の先生は、とっくの昔に定年を迎えています。

というのも、恩師の先生は、私が研究室に入った大学4年の頃は、すでに60歳前後でしたので、私が大学院を修了して10年ぐらいで、特任教授の立場も終了して、名誉教授になられ完全に大学からは離れていました。

 

ただ、隣の研究室の先生や授業を受けた先生の中には、当時、40半ばぐらいの先生方が多くいたので、最近まで、大学を訪問しても、誰かしら、顔見知りの先生がいらっしゃいました。

しかし、その先生方も、徐々に定年を迎え、今では、専門科目の先生は全滅し、教養科目の授業を受けた数人の先生が在籍するのみになってしまい寂しく感じるとともに「こっちも歳をとったなぁ」と感じるこの頃です。

 

直接の恩師の話題に戻りますが、私の先生は、経歴が少し変わっていたので、うろ覚えで私の認識に「事実誤認」もあるかと思いますが、少し紹介させていただこうと思います。

 

その先生は、確か、出身が「山形県」の漁師町(鶴岡市?)でした。

実家が貧しかったため、中学を卒業すると働きに出て、漁船に乗って漁師をしていたそうです。

たぶん、年齢にして、20歳前半だと思いますが、その頃に、漁船がしけに遭い、大量に捕獲した魚を積んだままでは転覆してしまうので、捕獲した魚を捨てて、命からがら漁港に戻った、という経験をされたそうです。

その経験を通じて「漁師は長くやる商売ではない」と強く感じ、勉強を始めたそうです。

 

確か、漁船の船員として必要だった無線の免許に関する資格について猛勉強をして、大学の通信学科卒業の人でもなかなか合格しない難関資格(国家資格の名称を忘れました)に合格したそうです。

当時の国家公務員上級試験は、この国家試験に合格していると同等資格として認められたそうで、先生は、ある中央官庁に技術官として採用されます。

しかし、そこで学歴の壁にぶつかったそうです。

先生は、上級職相当の試験に受かって採用されたものの、学歴的には中卒。

木村拓哉さんが検察官役を演じたドラマ「HERO」で木村拓哉さんが検察官、久利生公平の役を演じましたが、この久利生氏も中卒で司法試験に合格しているので、私の恩師に境遇は似ています。

で、恩師の話によると、学歴差別を受けて、「これは大学を出るしかない」と考えたそうです。

 

大学に入るためには、「高卒認定試験」を突破しなければなりません。

そこで、中学の教科書を引っ張り出して、勉強し直し、そして、東京工業大学に入学します。

私の記憶では、東工大に入学した時点で、年齢は30歳を超えていたそうです。

恩師は、その後、博士課程後期まで東工大で過ごすので、博士号を取得した時点ですでに40歳手前。

40歳過ぎに、国立前橋工業高等専門学校の職に就きます。

そして、数年後(おそらく40代半ば)に、私が卒業した大学の助教授として赴任し、私が恩師に出会った大学1年の頃は50代半ばだった、という経歴だったはずです。

 

確か、恩師は40過ぎに結婚され、娘さんが3人、息子さんが1人いて、私が研究室にいたころは、一番下のお子さんである息子さんがまだ、小学校になったばかりだった気がします。

今考えると、恩師のモチベーションは、

「漁師は長くやる職業ではない」→「安定した職業に就こう」→「国家公務員だ」→「学歴差別に遭いここでは出世できない」→「大学を卒業しよう、そして博士号も取ろう」→「結婚が遅く子供も小さいから頑張ろう」・・・という感じだったのかもしれません。

 

「恩師の研究者としての旬」という意味で捉えると、先生には失礼ですが、私が教えを仰いでいた頃は、すっかり「ぎらぎらした研究者」ではなくなっていたことでした。

私より年齢が7〜8代上の研究室の先輩が大学に遊びに来た時に昔話をお聞きすると「昔は厳しい先生だった」と先輩方は口々におっしゃられたので、少々驚いた記憶があります。

 

当時の先生の年齢に、徐々に近づいている私です。

最近は、気持ちでは「まだまだ、こういう仕事がしたい」というものがあっても、肉体的衰えがあるせいか、「疲れたから明日に回そう」と先送りする自分がいます。

モチベーションをどのように維持し続けるべきか・・・、これからの人生を有意義に過ごすためのポイントだなぁ、とつくづく感じるこの頃です。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ617号より)

 

 

【好評発売中!】
『ちょロジ ニュースで学ぶ
7
つの思考法』(パブラボ刊)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434176552/bloglogcom-22/ref=nosim/

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】
(パソコンでアクセスしている方)

 

author:有賀正彦, category:一般コラム, 13:58
comments(0), trackbacks(0), - -
Comment









Trackback
url: http://blog.logcom.jp/trackback/867602