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コンビニ事業に専念するユニー・ファミリーマートHD

JUGEMテーマ:ビジネス

 

20181011日付の朝日新聞が、

「ドンキHD、ユニーを子会社化 ファミマはコンビニ専念」

という見出し記事を報じていました。

 

記事によれば、

◆ユニー・ファミマHDが保有する傘下の総合スーパー、ユニーの全株式(60%)をドンキHDに売却する

◆ドンキHDがユニーを完全子会社化する

◆この決定は、ユニー・ファミマHDとドンキHDがそれぞれ11日に取締役会を開催し決めた

◆ユニー・ファミマHDは、ドンキHDの株を20・17%を上限に株式公開買い付け(TOB)を実施し、持ち分法適用関連会社にする

◆買い付け額は約2119億円となる見込み

◆ドンキHDは201921日付で、社名を「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス」に変更する

◆ユニー・ファミマHDは2017年にドンキHDと資本・業務提携した

◆ユニーの株式の40%を譲渡し、雑貨や日用品に強いドンキHDのノウハウを生かした再建に乗り出していた

◆残りの60%をドンキHDに売却することで、スーパー事業をグループから切り離し、コンビニ事業に経営資源を集中させる

という。

 

結果論ですが、実は、このユニー・ファミマHDからスーパー事業である「ユニー」を切り離すことは、201691日に純粋持ち株会社「ユニー・ファミリーマートHD」を設立した時から予想されていたことでした。(経営統合が基本合意されたのは20171015日)

当時業界3位のファミリーマートはコンビニ業界首位のセブンイレブンを追いかけるために、当時業界4位のサークルKサンクスが欲しくて、サークルKサンクスの買収をユニーサイドに持ちかけたが、ユニー側が「総合スーパーのユニーやアピタ、ピアゴなども一緒じゃないと嫌だ」とごねたことで、それならばと「ユニー側の事業すべてを丸のみ」する形で経営統合に至ったといわれています。

 

つまり、ファミマ目線で見れば、欲しいのはコンビニだけど、いったん、総合スーパー(GMS)部門も含めてごっくんと(ユニーグループHDを)飲み込んで、GMSは、どこかと業務提携して(ドンキHD)さらに利益が出る状態にして、ゆくゆくは、業務提携先に売却しよう、という経営戦略だったのでしょう。

 

ただ、それにしても、サークルKサンクスを全店ファミリーマート化することに3年かけて、この秋に完了するそうですが、結果的には、「ファミリーマート側が元々やりたかったこと(サークルKサンクスの買収)」をその完了とほぼ同時進行でドンキHDにユニー売却を決定したスピードには驚かされます。

おそらく、2017年にドンキHDと業務提携し、ユニー店舗をMEGAドン・キホーテUNYのダブルネーム業態に変更した店舗が予想以上に好調であることが、ユニー・ファミマHDとドンキHD双方にとって、「業務提携を強めることはメリットがある」との判断になったのでしょう。

 

整理すると、

◆ユニー・ファミマHDは、ユニーをドンキHDにすべて売却する

◆ユニー・ファミマHDは、ドンキHDの株式の20%を取得する

◆ドンキHDは、ユニーを完全子会社化する

ということが実現されるので、ユニー・ファミマHDとドンキHDをひとつの企業グループとして捉えれば、総合スーパー(GMS)、ディスカウントストア(DS)、コンビニ(CVS)のノウハウがどんどん蓄積される企業体が誕生したといえるのかもしれません。

 

ドンキHDの株式を保有することでユニーとの関係は間接的になりましたが、ユニー・ファミマHDの今後は、

◆ユニー・ファミマHDの社名変更

でしょう。

 

話は、少しずれますが、ドンキHDの大原社長が、会見で、

「ユニーを効率化するというよりは、ユニーを収益化しお客様が喜ぶ店舗づくりをするために、ドンキは何をすべきか。効率化を進めることとお客様に喜んでもらうことがトレードオフとならないようにしたい」

と述べたそうですが、「お客様視点」を大事にしているドンキらしい発言だな、と感じました。

今回の報道で、消費者サイドが心配なのは、「MEGAドン・キホーテUNYだらけになっちゃうの?」、「アピタやピアゴもドンキ化するの?」ということです。

しかし、「経営効率」することで、チェーンストアの良いところ、個店主義の良いところ(ドンキ)、生活向上・生活便利店の良いところが失われてしまうようなことにはしません、というのがドンキHD大原社長の方針なので、地域に合った業態転換を進めていくということのようでひと安心です。

 

それにしても、これで、ドンキHDは、傘下の店舗が、国内だけで、

◆ドン・キホーテ(パウを含む) 212

◆ピカソ(エッセンス、驚安堂、エキドンキ、ソラドンキ、情熱職人を含む) 30

MEGAドン・キホーテ 124

◆ドイト 17

◆長崎屋 2

が現在あります。

ここに、ユニーの、アピタ、ピアゴ、ラ フーズコア、MEGAドン・キホーテUNYが加わりますので、総合スーパー、ディスカウントストアを傘下に持つ日本有数の企業になるわけです。

ドンキの「宝探しのように買い物を楽しんでもらう」というコンセプトを望まない「買い物効率重視」の主婦層も少なくないです。

しかし、長崎屋がMEGAドン・キホーテに業態転換して売り上げ好調なのも事実なので、ユニーの既存店舗が、どのように変化していくのか、今後に注目したいです。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ615号より)

 

 

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author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 08:42
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