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自治会における個人情報管理はずさん?!

JUGEMテーマ:日記・一般

 

先日、実家に帰ると、父母が、地元自治会から回覧板としてまわってきた「回答要」の調査表について「わーわーと話し合っていました。

「わーわー」というのは、父が、この56年ですっかり耳が遠くなり、高音(甲高い声)の声質は聞こえるようですが、ふつうの声が理解しずらくなっていて、母が一生懸命大きな声で説明していたので、私には、「わーわー」と聞こえたわけです。

 

意外にも話が長く、つまり「わーわー」が長いと、リビングでテレビを見ていた私にとっては、「テレビに集中できない」ので、父母の話し合いを早めに終わらせるために(笑)、会話に参加に参加するために、自治会の回覧を見てみました。

 

すると、回覧の内容は、自治会会員に対する「敬老・子ども調査表」というもので、

◆世帯全員の氏名

◆住所

◆生年月日

◆お祝い品の要・不要

を記入し、回覧板に添付されている封筒の中に入れてください、というものでした。

 

自治会の調査の目的は、会員の高齢化に伴いこれまで70歳を過ぎた人に対して毎年贈呈していたお祝い品について、当該年度に75歳、80歳、88歳、99歳に到達された方に贈ることにした。

そのため、「その予算を組むために調査したい」というものでした。

 

基本的な、父と母の考えは、

母は、

「うちは、お父さんも私も記念品はいらないし、この調査表だと、回覧がまわる世帯に個人情報がダダ漏れになるけど書かないといけないの?」

という考えで、

父は、

「自治会も予算を組む必要があるんだから、書いて提出しておけば」

というものでした。

 

ちなみに、ふだん、個人情報については、父は細かい方で、母は大雑把です。

例えば、勝手に送られてきたダイレクトメールについても、母はそのままゴミ箱ですが、父は、住所、名前部分を挟みで刻んで捨てます。

父は、個人情報の提供先が「地元自治会」だから、感覚がゆるくなっているのかもしれません。

 

私は、父と母に、

「少し硬い話だけど、個人情報保護法的に言えば、個人情報の利用目的など管理方法が明確にされていないのはおかしい」

例えば、

◆個人情報の、利用目的を特定して通知すること

◆しっかりと安全に管理をすること(組織的・人的・物理的・技術的)

◆本人への開示(要求には応える)すること

◆苦情対応の体制をとり適切に対応すること

と説明しました。

つまり、自治会の個人情報の管理が確実でないと。

 

ただ、ボランティアで自治会の役員をやっている方にも悪いから、調査の目的からしたら、

◆氏名

◆住所

◆生年月(※予算組に「日」は必要ない)

◆お祝い品の要・不要

のみを回答すれば、いいんじゃない。

だって、生年月日は、キャッシュカードやクレジットカードの暗証番号にしているでしょ。

そんな貴重な情報を自治会だからと言って、管理方法が明記されず、封もしない封筒で回覧板で調査票を回収する方法もおかしいじゃん。

 

と説明すると、父は、耳が遠いせいか、私の話が理解できていないようで「予算計上のために調査しているみたいだから記入しないわけにはいかないだろう」と堂々巡りの話をしだしたので、母が、そこからは、「生年月日の「日」を書かないで記入しよう」と判断して、調査票を回覧板に付けて次の家庭に回していました。

 

それにしても、約45年前に分譲された実家のある住宅街は、高齢化が進み、空き家が目立つようになってきました。

また、230代で、新たに入居してきた世代は「自治会に入らない」という選択をしているようなので、自治会会員の平均年齢は高くなっています。

役員は、持ち回りですが、若い世代が役員にいれば、今の時代「個人情報の取り扱いがシビアな時代」ですから、このようなずさんな調査は「マズいですよ」と気づくはずです。

情報漏洩による被害が出た場合、自治会は責任が取れるのだろうかと思った次第です。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ609号より)

 

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author:有賀正彦, category:一般コラム, 10:15
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