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コミュニティから見捨てられるという「閉塞感」が蛮行を生む

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30代後半以上の人でないと、当時の記憶が薄いであろう「オウム真理教関連事件」。

2018726日に死刑囚6人の死刑が執行され、オウム真理教関連事件での死刑囚13人の死刑がすべて執行されました。

 

一般的に、2人以上が殺害されれば、日本では死刑判決の可能性が高いようです。

ただ、オウム真理教関連事件では、地下鉄サリン事件で、地下鉄職員2名が犠牲になった実行犯である林郁夫医師が、無期懲役刑となっています。

死刑と無期懲役の分かれ目は、林医師の「自供」を検察が「自首」と認定したからだそうです。

 

「地下鉄サリン事件はなぜ起きてしまったのか」といえば、それは、「オウム真理教に強制捜査の手が伸びることが決まっていたため、警察の捜査をかく乱するために実行された」と言われています。

 

麻原教祖から実行犯に指名された林医師の手記にも、

「いやだ。やりたくない」

「オウムを潰そうとする国家権力との戦いだ」

とためらいと葛藤する様子がうかがえます。

 

林医師の全面自供を引き出した主任取調官の稲冨功氏によると、麻原教祖の指示で信者たちがサリンを撒いた根本について、林医師は、

『閉塞感』

という言葉で表現したそうです。

 

つまり、

『おまえ、これやらならきゃ使わないから』。

 

・・・これ、最近も聞いたフレーズですよね。

そうです、日大アメフト部のタックル事件です。

この事件も、コミュニティから締め出されてしまうという「閉塞感」でしょう。

 

私もそうですが、日本人の場合、コミュニティの中で弾き出されたら、「生きていけない」、「見捨てられてしまう」という恐怖でしょう。

 

学校、会社、趣味のサークル、ママ友の会、・・・多くの人は、さまざまなコミュニティに所属していますが、コミュニティの中で強大な権力を持つ人が現れると、「この世界の中で生きていけなくなる」という閉塞感が、客観的な思考や発想を奪ってしまうのでしょう。

 

こうした状況におかれた時、そのコミュニティの中で、幹部になっていればなっているほど、「拒否できない」心理状態が強いのかもしれません。

よく、こうした事件が発生した後に、第三者であれば「なぜ、そんなことをしてしまったのだろう?頭もいい人なのに」と言います。

しかし、オウムの場合でいえば、凶行に及んだ多くの幹部が、悩みを抱えてたどり着いたコミュニティがオウム真理教です。

「オレの居場所はここしかない」との考えに陥りやすい条件がそろっていたのです。

このような状況下で、冷静に考えることができれば、コミュニティから離脱して、リセットを掛ければいいのですが、多くの場合、それができない。

こうした組織犯罪の場合、「蛮行を止める鍵」は、こうした「集団心理」にあるのかもしれません。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ604号より)

 

 

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author:有賀正彦, category:ニュースを題材にした話, 08:18
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