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上空から台風の目の気圧を観測すると気象庁の観測値と差異がある

JUGEMテーマ:ビジネス

 

201882日のNHKニュースによると、

「台風の目の気圧の実測値が気象庁の解析と比べて中心気圧に最大で15ヘクトパスカル程度の差があった」

と報道していました。

 

ニュースによると、

201710月に、日本に上陸した台風21号について、名古屋大と琉球大などの研究グループが航空機で「目」の中に入り直接観測した

◆その結果、気象庁の解析と比べて中心気圧に最大で15ヘクトパスカル程度の差があった

◆研究グループは、今後、台風の進路予報などの精度向上につなげることにしたい

◆直接の観測は、日本人の研究者としては初めて

◆観測方法は、航空機から「ドロップゾンデ」と呼ばれる機器を投下し、その結果を詳しく分析した

◆研究グループは、今後も年に1回程度、航空機による直接観測を行う予定

8月下旬以降に行う今年の観測では、得られたデータをリアルタイムで気象庁など各国の気象機関に送り、進路などの予報に生かしたい

ということだそうです。

 

ちなみに、気象庁の気圧データは、富士山を含め、地上に関しては、全国各地(約1300カ所)の気象台等「現地気圧」で、観測所で直接観測されたデータです。

一方、上空大気の観測は、「ラジオゾンデ」(気圧計や温度計などを吊り下げた気球を揚げることで、上空の大気を直接的に観測)や「ウィンドプロファイラ」(地上から上空に向けて電波を発射し、大気により散乱されて返ってくる電波のドップラー効果を捉えることで上空の風を間接的に観測)によって、データを観測しています。

 

しかし、その気象庁の観測データと名古屋大&琉球大グループの「ドロップゾンデ」の観測データに差異があるというのは、少々衝撃です。

詳細はわかりませんが、昨今では、台風の目の観測について、気象庁は、ラジオゾンデではなく、「ウィンドプロファイラ」での観測が増えているのではないでしょうか。

仮にそうだとすると、「ウィンドプロファイラ」の測定方法は、まだ、精度が悪いということです。

 

名古屋大と琉球大グループの観測データは、台風の進路予測の精度向上に確かに役立つでしょう。しかし、日本近海にやってくる台風全てについて「航空機からのドロップゾンデ」による観測はコスト面から難しいでしょうし、そうなると、現実的には、「ウィンドプロファイラ」による観測精度を上げることもしていかなければならないでしょう。

 

それと、気になるのは、気象庁は、名古屋大と琉球大グループの「ドロップゾンデによるデータ」を活用してくれるのでしょうか。

民間気象会社は、活用すると思われますが、気象庁は、自らの測定データを第一優先順位として、進路予測するのではないでしょうか。

国民目線で捉えれば、このあたりは、気象庁と名古屋・琉球大グループは、協力体制で観測データを活用して欲しいな、と思います。

 

 

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author:有賀正彦, category:ニュースを題材にした話, 08:26
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