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医学部の裏口入試と国家試験

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2018719日付のスポーツ報知によると、

「高須クリニックの高須克弥院長(73)が19日に、自身のツイッターを更新し、「僕も裏口入学だよ」と告白した」

と報じていました。

 

この記事によると、

(以下、記事を引用編集)

高須氏は、

僕も裏口入学

◆(高須氏は)母子家庭の開業医で父親が卒業生で一次試験の成績がよかった

二次試験は死んだ父親をよく知っている教授が担当してくれて世間話だけだった

入学金は、半額に負けてくれた

昭和医大は、人情のわかる素晴らしい大学だった、何が悪い

◆国家試験こそ二次試験をやるべき

僕の時代には二次試験で医師の適性試験も試されていて、変な学生は落とされてた

◆(母校の)昭和大学医学部の今年の医師国家試験合格率は100パーセントだぜ

裏口入学のかっちゃん(高須氏)だって一発合格だぜ

僕の入学金は50万円ポッキリ、どこよりも安くしてくれた

とツイートしたそうです。

 

以前の私のコラムで、欧米の多くの私立大学では、入試要項に、寄付金や親族がOBOGにいると、入試では優遇されることが明確に書かれているそうなので、日本の大学も、堂々と、

「ペーパーテストの点数以外の合否基準を入試要項で明らかにすべきではないか。そうでなければ、受験生にとって、フェアじゃない」

旨の意見を述べました。

 

受験生に対して「合否の判断基準を明確にすること」がされているのなら、少なくとも、医学部の場合は、「医師国家試験」という国家が実施する医師免許取得のハードルがあるので、国民に不利益になるようなレベルの医師は誕生しない、と思ったから、「裏口(ペーパー試験以外の要素)入学容認」と考えたわけです。

 

つまり、高須氏の場合も、一次試験は合格点を超えていたのだから、2次試験の合否基準を明確に大学側がしているならば、感覚的には「お父さまと知り合いの教授の胸先三寸で合格になるのは特に問題ないのでは?」と思いました。

 

ただ、気になるのは「日本の大学は、国から補助金をもらって、大学運営をしている点」です。

日大を例にとれば、2015年度の事業収入は、約1800億円で、補助金は約150億円なので、収入に占める割合的には、1割未満ではありますが、税金が投入されていることは間違いありません。

 

したがって、「仮にペーパーテスト以外の合格基準を明確にしていても、本人の努力以外の要素(例:親族にOBOGがいる)が合否基準になるのは、税金を投入している以上、フェアではないといえるのではないか」と思いました。

 

・・・しかし、その論法で考えると、国や自治体から「補助金」をもらっている組織は、「縁故入社はあってはならない」ものになってしまいますが。

 

それにしても、医学部入試はレベルが上がりました。

私が受験生の頃は、中堅理系大学に入る実力さえあれば、一部の新興の私立医科大学なら「寄付金さえ積めば合格できる」と言われ、実際、偏差値も極めて高いものではありませんでした。

しかし、数年前に、医学部の偏差値ランキングを見てびっくりしました。

ざっくりいえば、一番偏差値の低い医学部でも、難関理系大学に入るレベルがなければ、実家が裕福でも入ることなどできない高難度になっていました。

 

高須氏がおっしゃるように、医師国家試験で、ペーパーテストだけでなく、「適性試験」をしっかりやった方がいいと思います。

ダメと判定された人は、ペーパーテストの点が良くても、「臨床医に就くことができない」など資格に制限がつく制度にしてもいいように思います。

 

 

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author:有賀正彦, category:ニュースを題材にした話, 16:10
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