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政府備蓄米の事故を隠ぺいした日本通運広島支店

JUGEMテーマ:ビジネス

 

201874日付の読売新聞が、

「日通、備蓄米保管事故隠す…水ぬれ・ネズミ食害」

という見出し記事を報じていました。

 

記事によると(記事を引用編集)、

◆日本通運は、災害など非常時に供出される政府備蓄米の保管を委託されている

◆委託された備蓄米の一部が、水ぬれなどの事故を起こしていた

◆日通は、この事故について国などに報告しなかった

◆また、事故のあった備蓄米を、別の米袋に移し替えていた

◆新しい米袋には偽造した検査証明印が押されていた

◆農林水産省は農産物検査法違反にあたる可能性があるとみて調査をしている

とのことです。

 

他のメディアの報道なども併せて、調べてみると、今回の問題が起きたのは、「日本通運広島支店と委託先の広島県内の倉庫2か所」だそうです。

備蓄米保管の流れとしては、農水省が、三菱商事に発注し、三菱商事が日本通運に業務委託している流れです。

事故と問題の状況としては、

・倉庫内に雨漏りで濡れた2012年産米450キログラム

・ネズミの食害や荷崩れで破損した2014年産米7530キログラム

について、広島支店の営業課長が、部下に指示して、偽造の証明印を押した袋に移し替えていたようですが、20183月に、備蓄米を別の倉庫に移す際、偽造の米袋があることが発覚し、日本通運は20184月に農水省に報告して、今回、報道でこの問題が明らかになったわけです。

 

つまり、広島支店の営業課長が、袋を入れ替え、証明印を偽造し、隠蔽しようとしたわけですが、日本通運内の「良心」が働いたので、世間の白日の下になったのですが、良心がなければ、会社ぐるみで隠ぺいして、公にはならなかったのかもしれません。

個人的には、「20183月に偽造の米袋があること」が見つかったのが、内部監査なのか、委託元の三菱商事の2社監査なのか、人事異動により広島支店に着任した社員なのか「どのようなシチュエーション」なのかに関心があります。

 

ちなみに、日本通運のウェブサイトを確認すると、201874日付で「政府米業務における不正行為について」と題したお詫び文が掲載されていました。

https://www.nittsu.co.jp/info/20180704.html?link=top

 

内容を確認すると、要は、

・隠ぺいは一部の社員が行ったことであり、会社ぐるみではない

・事故があった備蓄米は飼料用であり、主食用(人)としては流通していない

・従業員に対するコンプライアンスの徹底

・異常発見時の即時報告体制など社内管理体制の強化と再発防止に努める

ということが書かれていました。

 

「う〜ん」。

流通大手の日本通運にしては、かなり物足りない内容のお詫び文です。

◆なぜ、営業課長は隠ぺい工作をしたのか

◆なぜ、異常時に報告がされなかったのか

といった原因究明について、全く触れられていません。

想像ですが、

・備蓄米であり、ある期間が経過すれば、飼料用になる

・どうせ人間の口には入らない

といった意識があり、「その程度の管理でいいや」という発想が社内全般の根っこにあった気がします。

つまり、「一部の社員の問題」と問題を矮小化しているのが、気になるところです。

 

ちなみに、日本通運のマネジメントシステムの認証状況を確認すると、事業部や支店単位で認証を取得していますが、広島支店は対象にしていなかったようです。

認証審査を担当している認証機関は、「広島支店はISOの対象でなくてよかった」と単純にホッとするのではなく、「隠蔽の根本原因がなんなのか、組織共通の文化ではないのか」といった観点で、認証審査を実施して欲しいものだと思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ601号より)

 

 

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author:有賀正彦, category:ISOマネジメントシステム全般, 14:21
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