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日産自動車の新たな検査データ改ざん問題

JUGEMテーマ:ビジネス

 

報道番組の中心が、2018年7月7〜8日の西日本地区の集中豪雨による水害などの被害一色になっている折に、2017年秋に「完成検査員が無資格検査員だった」という不正が発覚した日産自動車に「検査の測定値を改ざんする新たな不正」が発覚しました。

 

ご存知の方も多いですが、7月9日に日産自動車が行った記者会見から明らかにされたことを簡単に整理しておきます。

◆横浜市内の本社で記者会見を行ったのは、生産を統括している山内康裕執行役員

◆西川広人社長は、この日の記者会見に出席していない

◆新たな不正は、出荷前の新車について燃費や排ガスの数値などを室内で試験する「完成検査」

◆車両をローラー型の測定装置に乗せて走行させる検査で

・規定の速度を逸脱した無効な検査データを有効な数値に書き換えた

・試験室の温度や湿度が許容範囲外でも有効なデータとして処理した  

などのデータ改ざん

◆不正の時期は、13年4月〜18年6月

◆不正があったのは、栃木、追浜、日産車体九州、日産車体湘南、オートワークス京都の5工場

(完成車を製造する国内6工場の内不正がなかったのはに日産九州工場のみ)

◆排気成分などの測定値を都合よく書き換えていた

◆その他、湿度などの検査条件が法定基準を満たしていないのに、満たしていたように報告書を改ざんしたケースもあった

◆同種の不正がスバルで見つかったことなどを受けて同社でも調査し6月に発覚した

◆検査データが改ざんされたのはノートやスカイライン、マーチなど19車種1171

◆データを確認できた全2187台のうち過半数で不正があった計算

◆5工場で計10人が不正に関与し上司は把握していなかった

◆多少なら書き換えても問題ないと現場が判断したようだと会見で述べた

◆日産は、カタログの性能を覆すようなずれはないと述べている

◆今回の不正判明が山内執行役員に報告されたのは6月19

 

まだ、私なりに、しっかり、この新たな不正について分析できていませんが、会見で分かった上記事項より、気になる点は、

●なぜ、会見を7月9日にしたのか

●なぜ、九州工場のみ不正がなかったのか

●2017年秋に発覚した無資格検査員問題以降なぜ不正は継続されていたのか

●不正が発覚している工場のISO9001認証審査をしているJIQ-QAと認定機関のJABの対応

です。

 

まず「7月9日の会見」ですが、これは、「安倍内閣官邸方式」と一緒だと思います。

この日は、集中豪雨被害、タイの洞窟救出、エンゼルス大谷選手の代打ホームランなど世間が注目するニュースが流れていました。

つまり、日産自動車の新たな不正のニュースの衝撃をかき消す要素があったわけです。

 

九州工場のみ不正がなかったのは、九州工場の管理者が完成検査出身であったことを日産自動車は理由にしています。

しかし、そうであれば、他の工場の管理者は、管理者として「力量不足」だったわけです。

 

またISO認証機関については、どういった対応を取るのでしょうか。

認証審査を通じて改ざんが見抜けなかったのは、100歩譲って仕方がないにしても、日産自動車の検査体制に関する世間の信頼を無資格検査員問題に続き裏切った罪は重く、ISO認証の価値も失墜するので、「一時停止」といった措置でなく、取消相当の判断が必要なのかもしれません。

 

話題は変わりますが、すっかり、加計学園、日大、至学館大の問題がかすんでしまいました。

また、麻原教祖の遺骨引き取り問題も気になりますが、こちらもニュースとして霞んでいます。

麻原教祖の遺骨は、「死刑執行直前の本人の意向で四女に引き渡される」との見込みが報道されていますが、「麻原教祖はまともな意思疎通ができなかった」と言われているのに「死の直前は意思疎通ができた」のだとしたら、やはり一連の麻原教祖の態度は「死刑逃れの演技」だったわけで、「真相解明は死刑執行によって闇の中に葬り去られた」わけで、遺族はもちろん、世間としても残念でなりません。

 

話を日産に戻しますが、今後の報道と動向に注目したいです。

 

 

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author:有賀正彦, category:ISOマネジメントシステム全般, 12:02
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