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前代未聞の文科省局長の収賄事件

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74日に、前代未聞の「収賄事件」が発覚しました。

それは、すでに報道されている通り、文部科学省の佐野太前科学技術。学術制作局長が、東京医科大学に便宜を図る見返りに、自分の息子を合格させてもらったとして逮捕された事件です。

 

各報道によると、

◆佐野太容疑者は、東京医科大学が支援事業の対象校に選ばれるよう便宜を図った

◆その見返りは、自分の息子の入試合格

◆佐野前局長の息子の点数加算には、、東京医科大学の幹部らが関わっていた

◆文科省・戸谷一夫事務次官は、「文部科学省としての信頼をまさに失墜させることでありまして、社会を本当にお騒がせ申し上げたことについて改めて深くおわびを申し上げます」と記者会見で述べた

そうです。

 

この事件が報道されて以降、ツイッターやヤフーコメントをチェックしましたが、東京医科大学の現役学生からは、「とんでもないことをしてくれた」とバッシングの嵐です。

加計学園(岡山理科大獣医学部)、日大(アメフト部)、至学館大学(レスリング部)と大学経営のマネジメントに関する信頼が社会的に落ちて、就職を控えたこれらの大学生は特に敏感になっている中での事件ですので、東京医科大学の現役学生が怒り心頭なのは、当然でしょう。

 

この事件について「レアなケース」「佐野前局長個人の問題」と安直に切り捨てるのは簡単ですが、「仕組みの改善」という観点で、考えてみたいと思います。

今回、佐野前局長の職務権限が働いたのは「支援事業の選定」です。

各種メディアの報道によると、この支援事業は「私立大学研究ブランディング事業」というもので、東京医科大学は2016年度は、選定されず、2017年度は選定されています。

選定されると、年間3000万円ほどの補助金が出るようです。

 

今回、逮捕されたのは、佐野前局長と医療コンサルティング会社を経営する谷口浩司容疑者(受託収賄ほう助)で、贈賄側は、逮捕されていません。

なお、贈賄側は、東京医科大学理事長の臼井正彦氏のようですが、「司法取引」があったのか、在宅のまま捜査が進められているそうです。

 

つまり、勝手な予想ですが、佐野前局長に入試を控えた子息がいることを知り、谷口容疑者が臼井理事長と佐野前局長の仲介をして今回の「入試点数のかさ上げ」が成立したのでしょう。

この点から考えると、月並みですが、「近親者に受験生や在校生という利害関係者がいる場合」は、「担当業務から外す」という策が一番確実です。

ただ、そうなると、文部科学省で、職務権限を持つポストの人選が困難になるかもしれません。

 

また、欧米の大学では、入試要項に「OBの子息や高額寄付者は優遇します」旨という一項が入っているケースが多いそうです。

ヤフコメやTwitter情報だと、真偽はわかりませんが、東京医科大学は、以前から「有力なコネクションがある受験生の点数は水増しされている」という事実があるようです。

つまり、極論ですが、東京医科大学が、公に「〇〇のケースは入試で優遇します」と規定していれば、佐野前局長のケースは「支援事業選定に影響」が与えられたので論外ですが、一般論としては「入試+α」で合格者を決めても「公平性を欠く」ということにはならなかったようにも思います。

医学部ですから、本当に素養のない人間であれば、6年間の教育の中でふるい落とされ、最終的には医師国家試験でふるい落とされる仕組みであれば、素養のない人間がメスを握ることは仕組み上、ありません。

 

それにしても、損得だけでいえば、佐野前局長は、「大損」してしまいました。

裁判で有罪が確定すれば、懲戒解雇でしょうから、高額な退職金はなし。

そして、本省の局長経験者なら、一般的には最低70歳ぐらいまでは、天下りポストが保障されます。

逸失利益で考えると、数億円をふいにしてしまったわけで、凡人からすると「もったいないなぁ」と思います。

 

 

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author:有賀正彦, category:ニュースを題材にした話, 15:09
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