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日本ガイシの検査不正

JUGEMテーマ:ビジネス

 

2018523日付の時事通信社の報道によると、

「日本ガイシは、1990年代から20183月末まで、顧客と契約した検査をせずに、電線から電柱に電気が伝わるのを防ぐ絶縁部品など11製品を累計約1億個出荷していたと発表した」

ことを報道していました。

 

この記事によると、

◆出荷先は電力、鉄道会社など国内約200社、海外約300

◆契約件数では約100万件

2018116日に不正を確認したが、検査体制の是正を優先したため、公表が遅れた

◆大島卓社長は「関係各位にご迷惑とご心配を掛け、深くおわびする」と謝罪

◆また、「顧客の要求規格を軽視し、自社の製造過程に過剰な自信を持ってしまった」と釈明

◆不正出荷品のうち、高圧配電線の絶縁部品「配電用がいし」が約5

2017年度の不正は約44000件(納入先は国内141社、海外81社)

ということだそうです。

 

不正が発覚したのは、201710月に実施した「製品の自主点検」で不正が見つかったそうです。

「碍子(がいし)」は、確立された製品なので、4050年前から継続している契約もあり、人の入れ替えも少なかったそうです。

 

一般論ですが、日本の場合は、内部監査を実施するとしても「仲間が不正をするはずがない」という前提で監査をしているケースが多く、いい意味で和気あいあいな雰囲気で「うっかり」や「改善のタネ」を見つける、悪い意味では「なあなあ」のチェックだと思います。

 

したがって、本来は不正であることも、業務習慣として常態化すると、後から部署に入ってきた人にとっては、「当たり前」になってしまっているのでしょう。

仕事に関する良い習慣が「当たり前」になるのはいいことですが、「悪い習慣」(不正を含む)が「当たり前」になると、「罪の意識や自覚が多くの人にない」ことが問題となります。

 

今回の「検査不正」は、実質的には「社内規定に基づく検査に合格していた」というので、問題は殆どないでしょう。

しかし、顧客と契約で約束した検査は実施せず社内検査のデータを流用していた部分もあったというから、コンプライアンス的には「顧客への信頼を裏切った」ことになるでしょう。

シェアも技術も概ね「確立している」製品なので、顧客関連の影響は結果的に少ないと思いますが、このことが、企業の甘えやおごりの根本かもしれません。

そうなると、こうした場合、お灸をすえることができるのは「株式市場」しかないのかもしれません。

 

ちなみに、日本ガイシのウェブサイトをチェックすると、社長名で

「受渡検査に関する不整合について」

という釈明文が掲載されています。

http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1591537

 

個人的に「いやらしいなぁ」と思うのは「不整合」という表現です。

客観的には、顧客との契約に基づく検査を「意図的に」実施していなかったのだから「不正」には違いないのですが、「不正ではなく不整合」と言い張るところが、「おごりの企業体質を表している」ように思います。

 

この釈明文には、該当製品を製造していた工場(小牧、知多工場)や関連会社(明知ガイシ、エナジーサポートなど)が記載されていたので、早速、JABのウェブサイトでISO認証状況をチェックしてみました。

https://www.jab.or.jp/system/iso/search/

 

国内工場については、どうやら、すべて、国内認証機関大手の「日本検査キューエイ(JIQQA)」が審査を担当し認証しているようです。

したがって、JICQAは、認証機関として、どのような調査を実施し、どのような対応策を取るのか、注視していきたいですね。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ595号より)

 

 

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author:有賀正彦, category:ISOマネジメントシステム全般, 07:53
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