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日本大学の根本的な組織改革は険しい

JUGEMテーマ:ビジネス

 

いまだに終息しない「アメリカンフットボールの日本大学−関西学院大学定期戦(56日)で起きた日大選手による悪質タックル問題」。

ようやく、日本大学側としての非を認める謝罪会見を525日に日大の大塚吉兵衛学長が行いました。

 

大塚学長の謝罪会見を全て聞いたわけではありませんが、感想としては、

とりあえず学長として謝罪したという体をとった

ということしかわからない、あまり歯切れのよい会見ではなかった、という想いです。

 

それにしても、この問題が起きて以降、日本大学の対応は後手後手に回り、内部統制が機能していないことは明らかです。

日本大学の経営側トップと言われる田中理事長は、「俺には関係ない」、「アメフトのルールも知らない」と無関心。

そもそも、田中理事長も過去報道であまりいい噂は聞きません。

 

一般論ですが、日本大学は、いわゆる「植民地大学」ではありません。

新興大学の多くは、東大閥とか早稲田閥というように、教授陣は著名な大学出身者が占め、本学出身者が出身校の教員になるのは至難です。

 

しかし、日本大学は、伝統と歴史があり、歴代の総長・学長や理事長は、かなり前から日大出身者で占められています。

勝手な予想ですが、一般企業の組織経営も同じですが、組織が大きくなり、社会に認知される存在になると、組織内部では、内部抗争、つまり、人事的派閥固めが始まります。

田中理事長は、内田常務理事(アメフト部前監督)を始め、イエスマンで周りを固めていますし、内田常務理事も、自分の意のままに動く人間をまわりに固めて行こうとします。

その権力の源泉は、人事権です。

井上前コーチにしても、内田常務理事に目を掛けられて、忠実な犬となったのでしょう。

 

そんな体質が常態化すると、選手のコントロールも「俺の言うことを聞け」という発想が当たり前になり「いうことを聞くやつかどうかをレギュラーにすることを条件に無理なことをやる人物かどうか見極め」していたのでしょう。

 

つまり、宮川選手についても、前途有望だから、「俺の子飼いに成り得る人物かどうかの踏み絵」が今回の関西学院大学の「QBつぶし」の指示だったのでしょう。

 

これまで、今回の問題で、内田常務理事、大塚学長、米倉久邦広報などがメディアに登場しましたが、「誠実かつ真摯な人物」は、全くいません。

学生を守るという発想も、ケガをした関西学院の選手への謝罪も不十分で、自己保身しか見えてきません。

組織には、くすぶっている熱血漢溢れる改革派がたいていいるものだし、日本大学にも、田中理事長体制のもと、冷や飯を食わされ、くすぶっている人がいるのかもしれませんが、これまでメディアに登場してきた人たちを見る限り、「仮に今回の問題が一定の終息を迎えても組織体質が変わる可能性は薄い」と感じざるを得ません。

 

大塚学長は会見で、

「(前監督に)批判のある部員もいることは今初めて聞いた」

「去年と今年で、何でこんなになったのか、現実的につかめない」

「(27年ぶりに)優勝したことでプレッシャーがあった」

といったことを漏らしていましたが、その考えは誤りでしょう。

内田前監督の日大卒業後のキャリアをたどれば、もともと社内政治を上手く泳いで今の地位にたどり着いたことは明らかで、「恐怖政治」を部活動で敷いてきたことは、内田氏の本質であり、変質したわけではないでしょう。

 

まずは、田中理事長体制を変えない限り、まわりは、田中理事長に引き上げられてきた人ばかりでしょうから、「おとなしく黙っていよう」という状況は変わらないでしょう。

大学経営は、国からの補助金で成り立っているビジネスし、こうした問題が発生した時に、経営陣が一掃される仕組みがないと、根本的な組織改革は実現しないのだろうな、と思います。

 

 

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author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 09:09
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