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政治家や官僚に求められる公平性

JUGEMテーマ:ビジネス

 

マネジメントシステムの審査及び認証を行う機関(ISO認証機関)に対する要求事項(ISO/IEC17021-1)では、「公平性」について、主に以下のような点について規定しています。

 

(主な箇所を引用)

認証機関が、信頼を与える認証を提供するためには、公平であること及び公平であると認識されていることが必要である。

内部及び外部の全ての要員が、公平性の必要性を認識していることが重要である。

 

認証機関は、依頼者からの認証の対価を収入源としており、これが公平性に対する潜在的な脅威であると認識されている。

 

認証機関の決定が、その認証機関が得た適合(又は不適合)に関する客観的な証拠に基づいていること、及び他の利害関係者又はその他の関係者から影響を受けていないということが、信頼を得るため、及びそれを維持するために必要不可欠である。

 

公平性に対する脅威には、次の事項を含み得るが、これに限らない。

 

a) 自己の利害関係: 個人又は機関が、自己の利益のために行動することから生じる脅威。 公平性に対する脅威としての、認証に関する懸念は、自己に関わる財政的な利害関係である。

 

b) 自己レビュー: 個人又は機関が、自分自身が行った業務をレビューすることから生じる脅威。 認証機関がマネジメントシステムのコンサルティングを行った依頼者のマネジメントシステムを自ら審査することは、自己レビューによる脅威となり得る。

 

c) 親密さ(又は信用): 個人又は機関が、審査の証拠を求めることなしに、他の者と過度に親密になっている又は信用していることから生じる脅威。

 

d) 威嚇: 個人又は機関が、交代させられる、上司に報告されるという脅威など、公然と又は暗黙に、威圧されていると認識することから生じる脅威。

(規格からの引用、ここまで)

 

いわずもがなですが、ISO認証機関は、以上のような規定があるので、認証の提供から生じる利害抵触に関連するリスクを現状に即して特定し、分析し、評価し、対応し、監視し、文書化するためのプロセスをもつことが要求されています。

 

政治の世界では、いまだに加計学園の獣医学部の認可が公平、公正に審査されたのか否かが議論されています。

2018510日の参考人招致で柳瀬唯夫元首相秘書官は、加計学園職員と3度にわたり面会したと認めながらも、安倍晋三首相の関与について「首相に報告したことも、指示を受けたことも一切ございません」と全否定しました。

 

認証機関に対する要求では、「親密さ」や「威嚇」は、公平性確保の上で極めて重要な脅威です。安倍首相と加計理事長が「腹心の友」と言われる間柄であることは国民のだれもが知っています。しょっちゅうゴルフを一緒にプレーしているのに、獣医学部の申請について「話をしたことはない」と安倍首相が国民に誓いを込めて「信じてください」といっても、信じられるはずがありません。

 

また、高級官僚の人事権を実質的に官邸が握ることになってから、「人事に関する威嚇」が発生し、国会はもちろん、公の場で、「黒いものを白」と言わざるを得ない環境ができていることは明白です。

 

月並ですが、国会議員も官僚も「利害抵触に関連するリスクを現状に即して特定し、分析し、評価し、対応し、監視し、文書化するためのプロセス」しっかりと構築して、国民の信頼感を確立することに努めて欲しいものです。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ594号より)

 

 

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author:有賀正彦, category:ISOマネジメントシステム全般, 07:01
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