RSS | ATOM | SEARCH
不祥事の責任を取らされても大手サラリーマン経営者・幹部の雇用は保障される

JUGEMテーマ:ビジネス

 

「前社長、契約社員に降格へ 三菱マテ子会社で不正黙認」

という見出し記事を2018410日付の朝日新聞デジタルが報じていました。

 

記事によると(以下、引用抜粋)

◆ダイヤメットが前社長である安竹睦実常勤顧問を51日付で契約社員とする

◆ダイヤメットは三菱マテリアルの子会社で、安竹氏は元三菱マテリアルの幹部社員

◆ダイヤメットは自動車向け金属製品の品質データを改ざんしていた

◆安竹氏に不正の報告は20175月に上がったが黙認し、その後も不正品の出荷が続いた

◆安竹氏は不正の責任をとり2月に辞任し、41日付で顧問にした

◆不正を主導した幹部の処遇として(顧問に留まることは)問題視されていた

◆契約社員とする方針は46日に決定した

◆ダイヤメットは「新任役員への引き継ぎにめどが立ったため契約社員とした。批判を受けての降格処分ではない」としている

という。

 

見出しを見た瞬間は「社長から契約社員へ」という「立場の変化」にショッキングな印象を受けましたが、冷静に見れば、

・子会社の宿命で親会社から転籍した社員をクビにできなかった

・契約社員といっても、実質はアドバイザー的な役割として影響力が残るのでは

・親会社の指示、あるいは子会社が親会社の意向を忖度した人事

・世間の批判をかわすための人事

ということなのでしょう。

 

また、三菱マテリアル自体は、品質データ改ざん問題について、本音では、反省が薄く大問題として捉えていない証拠でしょう。

ダイヤメットは、三菱マテリアルの子会社ですから、「ゆゆしき事態であり、安竹社長(当時)の対応は極めて遺憾である」と本気で考えていれば、出向中であれば、本社に戻して懲戒処分が出るでしょうし、転籍していれば、転籍先に懲戒処分の指示が出るでしょう。

契約社員となって、

・事実上の業務内容と権限

・契約社員としての給与

がわからないので、あくまでも推測ですが、大幅な減給はおそらくないでしょうし、ダイヤメットでの立場も親会社から出向(あるいは転籍)したポストとしての位置づけに変化はないのだと思います。

 

以前、私がコンサルティングをしていた会社に世間を賑わす不祥事を起こした大手食品メーカーの品質保証部長が出向してこられた時がありました。

私が指導していた企業と大手食品メーカーの関係は「親会社・子会社」や「関連会社」といった関係ではなく、「食品原料を大手食品メーカーに供給する立場」で、元品質保証部長氏の肩書きは「平社員」でしたが、実質的には「製造部門や品質部門にアドバイス」する役目がありました。

確か、3年ほど在籍して、大手食品メーカーに戻りましたが、「不祥事のほとぼりが冷めるまで取引先に出向させておこう」という判断だったのではないかと思います。

 

つまり、日本の場合、サラリーマン幹部や経営者の場合、「ひとりの判断でやった」ということは殆どなく、「誰かが責任を取らないと世間的な収拾がつかないから、詰め腹を切らせて、ほとぼりが冷めたころにそれなりの処遇に戻す」というのが、「ふつう」なのです。

 

話題は変わりますが、私が面識のある某民間企業の社長(当時)は、役所出身の方でした。

この方は、普通に役人人生を過ごせば定年まで役人として勤め上げたと思われる偉い方ですが、在任中にある事故が発生し、責任をとって(取らされて)退職しました。

しかし、当時の上司の推薦があり、社長として復帰しました。

 

また、以前、談合事件で逮捕者が出た某建設会社では、逮捕された社員は「役員に昇格」していました。

世間的には「大問題」でも、組織内では「ビンボーくじを引かされた」と認識されている社員は、日本の場合、「復活」するケースは多いです。

今回のダイヤメットのケースも、それと同じで、安竹氏は現在59歳ですから、65歳までは、雇用が保障されるのではないかと思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ589号より)

 

 

【好評発売中!】
『ちょロジ ニュースで学ぶ
7
つの思考法』(パブラボ刊)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434176552/bloglogcom-22/ref=nosim/

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】
(パソコンでアクセスしている方)

author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 15:27
comments(0), trackbacks(0), - -
Comment









Trackback
url: http://blog.logcom.jp/trackback/867420