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日本相撲協会は環境の変化に弱い組織

JUGEMテーマ:スポーツ

 

「大相撲の女人禁制」問題に端を発して、2018413日放送のフジテレビ系の情報番組「直撃LIVEグッディ!」で、ジャーナリストの木村太郎氏と相撲取材歴30年の横野レイコリポーターの「バトル」が話題になっています。

 

木村氏の主張をまとめると、(一部、スポーツ報知より引用)

◆「今日はちびっこ相撲の話、この間は市長さんのあいさつの話、その前は救命救急士が上がるのかどうだっていう話。全部、底辺にあるのは女性蔑視なんです」と断じた

◆「そういう伝統を持っている団体を税制上、優遇することにしていいのか。国民の半分を少なくともないがしろにしているわけです。ボクはそこに問題があるって言っている。そういう団体をほったらかしにして、税金をまけさせていいんですか」などと指摘した

 

この木村氏の意見に対して、横野氏の主張は、(一部、スポーツ報知より引用)

◆「女性蔑視じゃないと思います」

◆「じゃぁ歌舞伎とか宝塚とか税制優遇とかないですけど」

◆「でも、女の子が土俵に上がらないからと言って公益性がなくなるとは思わないんですけど」

というもの。

 

個人的には、木村さんの意見に私は概ね賛同です。

2008年の「公益法人制度改革」により日本相撲協会は、「公益財団法人」に移行し、税制上の優遇も受けています。

そもそも「公益性」とは「なんぞや」なのです。

大相撲の地方巡業やイベントとしてのちびっ子相撲は、大相撲の普及・啓発にあるわけで、国民に開かれた存在であるべきでしょう。

100歩譲って、大相撲の本場所が開催される国技館、名古屋場所の愛知県体育館、大阪場所の大阪府立体育会館、九州場所の福岡国際センターの「本場所開催中の土俵」は「女人禁制」だとしても、地方巡業や今回のような大相撲の各イベントについては、「公益法人」を名乗るのであれば「性別、国籍などの差別」があってはならないと思います。

 

話は変わりますが、日本相撲協会は「環境の変化」に弱いのだと思います。

死傷者も発生した稽古における「かわいがり」問題。

これも、昔は、若い力士の成長を願い、厳しい環境に耐え抜き、肉体と精神を鍛える「方法論のひとつ」だったのでしょう。

しかし、稽古の一環としての「かわいがり」という「形式だけ」が残り、「かわいがりを理由にしたイジメ、シゴキ」を「相撲部屋の伝統」とはき違えて、「事件」となったのでしょう。

 

今の時代は、「世間の価値観」、「法律や条例」に合わせた組織運営が求められる時代です。

「昔はこういうことも許されていた」というのは、「相撲資料館」に残しておけばいい話で、「社会性」あっての組織であるべきです。

 

それにしても、「ちびっ子相撲」の女児の不参加については、日本相撲協会の対応は失敗です。昨年まで許されていたものが「女児のケガが発生した」ことを理由にしていますが、今どき、「男性より女性の体力が必ず劣る」とは誰も思いません。

仮に、「女児不参加」とするならば、「男児と女児のけが人のデータ」を明確に示して、論理的に説明するべきでしょう。

「体力不足」を不参加理由にするならば、ジェットコースターの乗車条件ように「身長や体重」で区分けするべきで、「性別」は今の時代、大問題になることが、相撲協会は想定できなかったのでしょうか。

 

そもそも、少なくとも江戸時代以降、幕府や明治政府の庇護のもとに大相撲は成立していて、自主独立した組織ではなかったと思います。

また、日本相撲協会において、一般企業でいう経営陣である理事は、若い頃から「お相撲一辺倒」だった人々が大半を占めて運営する組織です。

この経営陣に、「社会性」や「世間の価値観」「コンプライアンス」など「環境の変化」を意識した公益法人としての組織運営をするのは、私は困難であると思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ589号より)

 

 

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author:有賀正彦, category:スポーツ・芸能に関する話, 06:30
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