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農水省の“地理的表示保護制度”は改善の余地がある制度ではないだろうか

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「国の登録からはずれた八丁味噌メーカーが国に不服申し立て 愛知・岡崎市」

という見出しの記事を2018214日付のCBCテレビが、報じていました。

 

記事によると、

◆愛知県特産の八丁味噌を作る岡崎市の老舗メーカー2社の製品が、国の保護登録からはずれたことを受け、国に不服を申し立てた

◆国(農水省)に不服審査請求を申し入れたのは、愛知県岡崎市の『まるや八丁味噌』と『カクキュー』ブランドを展開する『八丁味噌』の老舗2社

◆国は、201712月、農林水産物や食品を地域ブランドとして守るGI(地理的表示保護制度)に、愛知県内の味噌業者で作る『愛知県味噌溜醤油工業協同組合』の製品を『八丁味噌』として登録

◆その結果、この組合に所属していない岡崎市の2社の製品は、登録から外れた

◆これに対し2社は、「味噌溜醤油工業協同組合の製品は、歴史、製造方法、品質において我々と大きな違いがある」と国に登録の見直しを求めた

というのが今回の騒動の状況です。

 

不服を申し立てた2社(八丁味噌協同組合)の主張は、

「お客様混乱させるものであり、極めて不当と考えている。私たちが今回このような判断をした理由は、長年お客様に受け入れられてきた八丁味噌を守りたい」

というもので、それに対し、農水省は、

「岡崎市の老舗2社の製法を変えることなく、そのまま追加のGI申請をしてもらえば、我々で審査して登録もありうる」

としています。

 

このニュースを聞いて、いろいろ調べてみると、どうも不服を申し立てた「八丁味噌協同組合」に分がありそうです。

その理由は、

◆名前の由来と600年以上変わらない製造方法こそが八丁味噌

◆岡崎城から八丁の距離に相当する八帖村が八丁味噌の発祥

◆古来からの八丁味噌は、熟成に二年必要

◆しかし農水省は3ヶ月熟成の豆味噌ならば、愛知県の味噌は八丁味噌とした

といった点です。

 

なんだか、GI(地理的表示保護制度)そのものに、欠陥があるような気がしてなりません。

海外輸出戦略を考えれば、「愛知県の豆味噌業者の製品は八丁味噌」と名乗らせたいのかもしれませんが、「そもそもの八丁味噌」ではないため、老舗が怒るのは無理もありません。

GIの目的が「八丁味噌の歴史的、文化的な位置づけ」を「守るもの」でないとしたら、GIに愛知県味噌溜醤油工業協同組合と八丁味噌協同組合のダブル登録では「狭義の八丁味噌と広義の八丁味噌」が存在することを国がお墨付きを出すわけで、なんだか、おかしい気がします。

愛知県全域の業者が加盟する「愛知県味噌溜醤油工業協同組合」への政治的配慮があったのであれば、歴史的価値を歪めるので、農水省は、識者を交えてこの問題をもっと議論して欲しいと思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ585号より)

 

 

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author:有賀正彦, category:ニュースを題材にした話, 05:29
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