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ビートたけしさんの独立騒動と経営マネジメント(後編)

JUGEMテーマ:ビジネス

 

(前編からの続き)

さて、以下は、個人的な想像と感想です。

今回の騒動で、ネットを見ていると、

◆たけしさんは悪くない

◆悪いのは森社長とたけし軍団

◆大した芸がないのに「たけし人気にぶら下がっていたたけし軍団」が問題

といった意見が大勢を占めている気がします。

 

ただ、報道情報を基に考えると、

・たけしさんは、オフィス北野の大株主で、所属タレントでもあるが、取締役でもある

・上記であるにもかかわらず、数年前まで経営管理に無頓着だった

1986年のフライデー襲撃以降、「軍団の面倒を見る」というなら弟子の立場を整える必要があった

・事務所は、たけし軍団の売り込み方針と具体的活動が他の芸能事務所と比較して弱かった

といった点は、たけしさんも、オフィス北野も「もっと早い段階で手を打つべきだった」と思います。

 

週刊新潮報道による森社長の反論によると、株式の移動(森社長が筆頭株主になった)や役員報酬は、株主総会や取締役会で決めたことになっているそうです。(議事録上?)

仮に、森社長がたけしさんに、議事内容についてざっくり説明し同意を得ていたとしたら、たけしさんは、株主であり、取締役であるのであるから、「森社長に任せた」ではなく「もっと経営者として口をはさむべき」だったと思います。

 

また、「芸がないから売り込みようがない」と言ってしまえばおしまいですが、芸能事務所である以上、スタッフとタレントは「一丸となって売り込み戦略やタレントとしての戦略を立てるべき」だったと思います。

報道では、(軍団から見れば)多くのスタッフがたいして働きもせず、勤務時間中にジムに行っていた、と言いますから、「スタッフも担当タレントの売上を上げるために必死」「タレントもスタッフの売り込みに応えるために芸を磨くのに必死」という雰囲気ではありません。

 

不幸なのは「ビートたけし」という会社の売り上げの約8割(売り上げは約24億円と言われているので、19億円程度がたけしさん関連の売上と予想される)を稼ぐ超大物タレントがいたことです。

つまり、会社としては、「たけし氏の売上だけで、スタッフの給料や会社経費は十分に賄える」状況であり、しかも、役員であるたけし氏も経営内容に意見しなかったので、歩合制である所属タレントについては、ほったらかしにされ、結果として十分なプロモーションをしてもらえず、ロクな収入が得られなかったことです。

 

一般的な会社であれば、「商品ごとの担当者」が決まっていて、「売り上げについて目標管理」がされています。

芸能事務所でいえば、「商品=タレント」ですから担当者(マネージャー)は、「タレントごとに中期目標、年度目標」があるべきはずですが、オフィス北野は、それがなかったような気がしますし、あったとしても、まともに管理されていなかったのではないかと思います。

 

たけし氏は、根っからの芸人で、経営管理については、森社長にまかせっきりだったと思いますが、「オフィス北野」を立ち上げた時点で、「取締役(経営陣)のひとりである」という自覚をもっと強く持って、口を挟んでいれば、利害関係者の多く(例:森社長、たけし氏、軍団など他のタレント)にとってハッピーな結果になったのではないかと思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ588号より)

 

 

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author:有賀正彦, category:経営・ビジネスに関する話, 07:59
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