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安倍首相の応援演説でおにぎりを配布し公選法違反容疑に問われた市議会議員

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「安倍首相第一声でおにぎり配布=福島市議聴取、公選法違反容疑―福島県警」

という見出しの記事を時事通信社が報じていました(201843日付)

 

記事によると、

(一部引用、抜粋編集)

201710月の衆院選公示日に安倍晋三首相が福島市で第一声となる演説をした際、福島市議が集まった有権者らにおにぎりを配布した(自民党の亀岡偉民衆院議員の応援演説)

◆このことについて、福島県警が公職選挙法違反の疑いで市議から任意で事情聴取した

◆公選法はお茶や菓子などを除き、陣営などが飲食物を提供することを禁止している

◆福島県警は書類送検を視野に関係者の聴取を進めている

◆事情聴取を受けたのは宍戸一照福島市市議会議員

◆安倍首相は、福島市の田園地帯で応援演説をし、福島県産米で作られたおにぎりを試食した

◆宍戸市議は、演説後に、集まった聴衆に「皆さまにおにぎりを準備しときましたから、もらってってください。安倍総理と食べたおにぎりを。好きなようにどうぞ」と呼び掛けた

◆宍戸市議は取材に対し、「陣営関係者に配って余ったものを配布しただけだ。悪気はなかった」と説明している

(引用ここまで)

 

感覚的な感情としては、「安倍首相の演説に際して、試食用に用意したものがあまり、それを、よかったらどうぞ」と演説を聴きに来た人に配布しただけなので、「このぐらいは常識の範疇じゃないの?」と思います。

明らかに、余ったおにぎりであり、特定の誰かに向けて配ったものではなく、「よかったらどうぞ」という位置づけなので、もらう側も「処分に困って、捨てるぐらいなら、せっかくだからいただきましょうか」程度の感覚でしょう。

つまり「買収された」とか、「投票の際には考慮します」というレベルのものではないでしょう。

 

しかし、今の時代は、「公私の線引きをするのは当たり前」の時代ですので、余ってしまった試食用のおにぎりは、亀岡衆院議員のスタッフやおにぎりを配ったとされる宍戸市議のスタッフ内で処理するのが、無難であり、正しかったのでしょう。

当然のごとく、日本は、法治国家ですから「公職選挙法で飲食物を提供するのは禁止」と規定されているので、「おにぎり=食事の提供」になり、「アウト」なわけです。

 

月並ですが「常識の範囲」という「常識」が、今の時代は、「大きく違う」ので、「〇か×か」が、はっきりさせるようになりました。

例えば、税務署の人が、税務調査に来られ、一昔前なら「お昼を用意しましたので一緒にどうですか?」と調査先企業に言われれば、「常識的な1000円程度の幕の内弁当」であれば、ふつうにいただいていた時代がありました。

今の時代は、これは当然ながらアウトです。

税務署員によっては、「お茶」でさえ、「持参しています」という方がいて、以前は「なんだか公私を線引きしすぎて、コミュニケーションが取りづらいなぁ」と感じたこともありましたが、ましたが、今では、すっかり「常識」になり慣れました。

 

この税務署員のケースは、「利害関係がはっきりしている」ので、当然ですが、「ふつうの商取引」でも最近は、「線引きがはっきりしすぎている」気がします。

例えば、学生時代(もう30年ほど前ですね)に引っ越しのアルバイトをしたことがありました。

その時に、依頼主さんは、「お疲れでしょうから、休憩してください」とお茶やケーキをふるまってくれました。

 

数年前に、私が家具を購入し、業者に運んでもらったことがありました。

計算上は、家具がすんなり室内に入るはずでしたが、扉を外したり、想定外のことをしないと搬入ができず、相当苦労したことがありました。

したがって、無事、搬入できた時は、業者の方も私も一緒になって喜びを分かち合った感じでした。

家具購入時には「搬入代込み」の代金を支払っているのですが、これだけ苦労してもらうと、何かしてあげたくて「お中元やお歳暮でいただいて、飲んでいないビール」があったので、よかったら持っていってください、というと、「会社の決まりでお客様からは金品をいただけないのです」という。

相手の事情が分かったので、結局渡せませんでした。

 

また、別の話題としては、今の時代は、病院の先生も受け取ってくれません。

私の知り合いが、入院して、主治医の先生にお世話になり、プレゼントを渡そうとしたら「きまりで受け取れません」と。

昔の小説を読むと、「患者が著名な先生に診てもらうには、紹介状とお礼金が必要」なくだりが必ずありますが、今の時代は、これもアウトなんですよね。

 

冒頭の「市議が配布したおにぎり問題」に戻りますが、政治家には、こうした場合に、「違法になるかも→止めよう」と判断する瞬発力が必要なのでしょう。

「政治家の役割は、市民の話をよく聴くこと」とおっしゃられる政治家の方がいます。

人間関係を、線引きしすぎると市民から「冷たい」と感じられるでしょうから、うまく対処するコミュニケーション能力も政治家に必要な能力なのでしょうね。

 

 

 

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author:有賀正彦, category:ニュースを題材にした話, 11:23
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