- 大坂なおみ選手のターニングポイント
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2018.03.22 Thursday
JUGEMテーマ:スポーツ
日本人女子テニスプレーヤーとして、2018年3月のBNPパリバ・オープンで優勝し大躍進中の大坂なおみ選手が、翌週(3月21日開幕)のマイアミ・オープンの1回戦で、元世界ランキング1位のセリーナ・ウイリアムス選手を6-3、6-2のストレートで下した。
セリーナ・ウイリアムス選手といえば、姉のヴィーナス・ウイリアムス選手(4大大会通算7勝)とともに、長らく世界のトップに君臨した選手(4大大会は通算23勝)で、30代後半になった今も、全盛期の力からは落ちているとはいえ、過去に日本人女子選手は、勝利どころか、1セットも奪っていない選手である。
2017年9月から産休に入り、1年以上、ツアーを休んでいたため、ランキングは落ちている(491位)し、前週のBNPパリバ・オープンに続き復帰2戦目なので、本調子とは遠く、まだまだ手放しでは喜べないが、大坂選手は、大きなミスなく、自分の仕事をしっかりしており、シロウト目に見ても、研究されつくして、「穴」や「傾向」をつかまれるまで、とても負ける気がしない戦いぶりでした。
以前の大坂選手は、サービスは強烈だけど、ミスをしだすと全然きまらないし、力任せにショットも打っている感じで、ボールがコントロールされているイメージがありませんでした。
しかし、BNPパリバ・オープンの大坂選手のプレーは、スピードをコントロールしたと思われるスライスの効いたサービスやショットもあり、以前のイメージとは見違えるほど安定感抜群のプレーでした。
人生においては「ターニングポイント」が必ずありますが、「プロテニスプレーヤー大坂なおみ」が「一流選手と世界的に認められるようになったターニングポイントの試合」は、BNPパリバ・オープンといえるでしょうね。
ただ、ターニングポイントとは、「後になってあの時がターニングポイントだったね」とわかるもので、本人に「この瞬間から変わった」という明確な自覚があるケースはあまりないと思います。
高校野球の甲子園大会で下馬評では、あまり評価されていなかったチームや選手が試合を重ねるごとに見違えるように強くなっていくケースがありますが、これも、後々振り返れば、「ターニングポイントだったね」とわかるわけで、事前に「今から変わる」ということが本人はもちろん、まわりもわからないわけです。
大坂選手は、ハイチ出身でニューヨーク大学卒のお父さまと日本人のお母さまの間に生まれたハーフ選手で、日本とアメリカの二重国籍であることが話題になっていました。
20歳の今、大坂選手は、日本国籍を選択したといわれていますから、リオ五輪の錦織圭選手に続き、東京五輪の女子テニスはメダルの期待が持てます。
月並ですが、昨今の日本人は、陸上のケンブリッジ飛鳥選手、ハキーム選手、柔道のベイカー選手などハーフ選手が大活躍です。
同程度の技術的力量が備わっていれば、「勝利につながる要素」は、メンタル面やコンディション、戦略などについて助言するコーチの役割が出てくると思いますが「そもそもの素質(多くは身体能力)部分」については、先天的な要素がやはり大きいのかな、と思います。
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