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塚田農場の新業態「焼鳥つかだ」は成功するだろうか

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46カ月客数減! 苦境の「塚田農場」が放つ秘策』

という見出しの記事を東洋経済オンラインが2018315日に報じていました。

 

記事によると、

◆中目黒駅から徒歩1分の場所に「塚田農場」を運営するエー・ピーカンパニーが新業態店をオープンさせる

322日に開業するこの店は「焼鳥つかだ」

◆新業態の出店に踏み切る背景にあるのが看板業態である塚田農場の苦境

◆外食事業における既存店売上高と客数は、20155月から46カ月連続で前年同月を下回って推移している

◆直近の20182月も既存店売上高は前年同月比10.4%減

◆客数は同10.3%減と大幅なマイナスとなり、回復の兆しは一向に見えてこない

という状況だそうです。

 

ご存知の方も多いと思いますが、「塚田農場」は、自社農場や契約農場で地鶏を生産し、中間流通をなくしたことで、提供価格を安くする「生販直結モデル」で業績を伸ばしてきた居酒屋チェーンです。

 

しかし、東洋経済の記事でも触れられていましたが、この「地鶏や鳥メインの業態」、「生販直結モデル」が大手他社にも真似されて、塚田農場の特色が薄れました。

例えば、最大手のモンテローザが、塚田農場と似た「山内農場」を立ち上げました。

山内農場が立ち上がったときは、塚田農場と勘違いして入店したこともありました。

(魚民と和民を混乱していた頃を思い出しました)

 

また、塚田農場に行ったことがある方ならわかると思いますが、テンションの高い接客もファミリーや中高年にはキツイ。。。人によっては引くと思います。

個人的には、塚田農場がどんどん出店していた頃には行きましたが、最近は、出張や旅行で出かければ、「地元系居酒屋」を探しますし、地元なら「オーナーさんやスタッフさんとつながりのある個人経営系の居酒屋」さんを選ぶので、だんだん足が遠のきました。

 

大手は、上場すると資金調達ができるので、大量出店するのが定番ですが、その後、急激に「退店ラッシュ」になることが多い気がします。

その最大の理由は、「店舗オペレーションや接客サービスの質が下がる」からだと思います。

塚田農場の業績不振は、大量出店によるサービスの質の低下や店舗運営力低下が要因だと思います。

 

新業態の「焼鳥つかだ」は、

◆メニューの柱はみやざき地頭鶏を使用した焼き鳥

◆最高級の地鶏を使ってシンプルに焼き鳥で勝負する(客単価は45005000円を想定)

◆内装にもこだわった

◆カウンターや椅子、壁などは国産のスギ、ムクノキとステンレスのみで構成

◆食器やそばちょこは有田焼

というちょっと「おしゃれで品の良い」お店になっているようです。

 

これは、ちょっと期待できそうです。

・落ち着いた空間

・純粋な「鶏好き」には「焼き鳥」が一番

・焼き鳥はターゲット層が幅広い

・ちょっとだけリッチに飲みたい層にとって使いやすい

という点がポイントになると思います。

 

ただ、業績が上がっても、この「焼鳥つかだ」は、大量出店したら、価値が下がると思います。新業態の動向に注目してみたいと思います。

 

 

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author:有賀正彦, category:ニュースを題材にした話, 10:42
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