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ISOマネジメントシステムが経営に役立っているか実感できない

JUGEMテーマ:ビジネス

 

経営者へのインタビューで、第三者機関の審査員が必ず確認するお決まりの質問のひとつに、

ISOマネジメントシステムが経営に役立っていますか?」

という質問があります。

 

ISOマネジメントシステムの導入を決断した自分(社長)を否定したくない」という意図なのか、「スタッフの理解力や仕事に対するモチベーション向上」、「仕事の質の向上」、「売り上げや認知度のアップ」、「製品品質の向上」といった成果が出ているからかわかりませんが、「役立っています」と答える経営者さんは数多くいます。

 

しかし、その一方、正直な経営者さんは、

「効果があると信じたいが実感がない」

「昔よりは激減したが、まだまだ、審査のために作成している記録が多い」

「現場レベルでは、やらされ感が強い」

といった声も、相当数よく聞きます。

 

前者の場合は、「ISOマネジメントシステムの導入と経営の成果に相関関係があるかどうか」は不明ですが、少なくとも「ISOを入れてよかった」と実感していただいているので、業界関係者のひとりとしては、うれしい限りです。

 

問題は、後者のケースである「導入効果が実感できていない」です。

話は少し変わりますが、ISOに限らず、「予防処置的な活動やシステム」は、

「問題が発生していないこと=導入効果」

かどうかがわかりません。

 

例えば、「健康食品」は、「摂取=風邪をひかない・病気になっていない」という図式が正しいのか、「たまたま」なのか、不明です。

ISOの場合もそれと同じような、性質があります。

 

また、「ISO導入=型にとらわれて審査のための書類づくりが増えた」という反省から、

「組織のありのままの姿を審査員が頭の中でISO規格との対応を評価し、追認する審査」

をするようになりました。

その結果、「ISOなんか導入しなくたって、もともとうちがやっていたことを審査してもらうだけだから、ISOの意味って何??」と感じられる経営者が余計に顕著になってきた気がします。

 

ただ、実際のところ、傍で組織の状況をみていると、ISOマネジメントシステム規格を「規範」として、仕事のやり方や考え方を整理することで、作業手順やシステム上の抜け漏れがなくなった事例が結構あります。

例えば、ISO9001140012015年版の「組織の状況(内部外部の課題)」「利害関係者のニーズ及び期待」、「リスクと機会」などは、もともと組織経営者なら発想や考えはあったとしても、規格を規範にして整理してみると、漏れ落ちる事項が減り、重要度分類ができ、最適な手段の計画・実行へとつながっている事例もよく目にします。

 

第三者機関(認証機関)の審査員は「御社はISOで仕事をしているわけではありませんから」と真実ではありますが、多少へりくだりすぎの発言を良くします。

しかし、「ISOの活用で社内システムがうまく機能していますね」と気づいてもらえる事例を審査を通じて、見出すことをしていかないとダメだと思います。

そうでないと、実際には、それなりの効果があったとしても、冒頭の「ISOの導入効果が実感できない」という経営者の見解に繋がってしまうと思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ567号より)

 

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author:有賀正彦, category:ISOマネジメントシステム全般, 07:22
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