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東京ガスの工事請負会社のガス栓交換の検査省略はなぜ起きたのか

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20171031日付の朝日新聞によると、

「東京ガス系列の工事を請け負った会社がガス栓交換で検査を省略して火災が発生した」

ことを報じていました。

 

記事によると、

◆東京ガスは201612月以降、空気穴があるタイプのガス栓約45万件について、空気穴のないタイプに付け替える工事をしてきた

◆東京都練馬区内で20171012日に交換工事をした日にガス漏れが原因とみられる火事が起き、ガスコンロなどが焼けた

◆調査の結果、工事を請け負ったグループ販売店「東京ガスライフバルTAKEUCHI」の作業員が、ガス漏れ検査を省略し、検査をしたかのように記録用紙を書き換えていた

◆その後の調査で、この作業員が「検査がしにくい」といった理由で、記録用紙を書き換えたり別の検査結果を転用したりして、86件で検査を省いていた

◆別の作業員2人が実施したガス漏れ検査2件についても、記録用紙を転用していたことが判明した

◆経産省は不正のあった計88件について1週間以内に巡回して安全を確認することや交換工事済みの16万件について不正がなかったかを3週間以内に報告すること、原因究明・再発防止策を1カ月以内にまとめることなどを求めた

そうです。

 

ご存知の方も多いと思いますが、ガス事業法で、ガス管に関する工事は、法的に、有資格者でないと工事ができません。

以前、給湯器が故障し、お湯(水)がポタポタと床に落ちていたことから、「水漏れ修理」の業者に見てもらったことがありました。

原因は給湯器内部の部品の摩耗による故障で、通常は部品交換でいいが、私が使用していた給湯器が恐ろしく古いことから、「まず交換部品はない」だろうといわれ、「給湯器自体の交換」を勧められました。

 

正規のガス会社の指定工事請負会社に連絡すると、「スケジュールが埋まっていて1週間先でないと訪問できない」という。

パソコンや洗濯機、テレビのアンテナ取り付け工事と違って、ガスの給湯器やコンロの場合は、勝手に作業ができないところが痛いです。

 

素人目にも、ガス工事の場合は、漏れていた場合、火災や爆発につながるので、「力量がある有資格者が作業を許可されている」法律の仕組みは理解できます。

つまり、月並みですが、その有資格者が「検査がやりにくい」という理由で、ガス漏れ検査を省略しているのなら、なんのための有資格者制度なのだ、と思います。

 

常識的に、今回の原因を想像してみると、「東京ガスの工事請負会社間の競争激化による労務環境の悪化」が考えられます。

以前は、工事請負会社は、地域を上手く区割りされていて、区割りされた地区では、その請負会社でしか工事ができませんでした。

しかし、最近は区割り外の請負業者が工事をすることもあるそうです。

また、ガスのライバルには「電気」があり、コストやサービス面で、電磁調理器に変えられてしまう恐れもあり、以前よりコンロや給湯器自体と工事の価格も驚くほど値下がり傾向です。

 

つまり、「効率よく交換工事」をする必要があり、「ガス漏れ検査のサボり」に繋がったのではないかと思います。

工事物件により、多少の差はあると思いますが、基本的に、ガス工事の作業に必要な「標準時間」は必ずあります。

工事請負会社はもちろん、元請けの東京ガス自体も協力会社の管理として「標準時間から1日に実施できる工事件数が大幅に超過していないか」といった指標を設けて、監視する必要があります。

仮に、大幅に工事件数が超過しているのであれば、長時間労働や手抜き工事の恐れを懸念し、調査する必要があります。

 

東京ガスが、今回の事態について、原因が何なのか、再発防止策として何をすることにしたのかを注視したいですね。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ566号より)

 

 

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author:有賀正彦, category:ニュースを題材にした話, 04:43
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