- 阪神の掛布2軍監督が今期で退任する理由
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2017.09.21 Thursday
JUGEMテーマ:スポーツ
阪神タイガースの2軍監督を務めるミスタータイガースの掛布雅之氏が、今シーズンで退任するという。
表向きの退任理由は「契約満了」ですが、実際は、1軍監督である金本氏の意向が強く働いた「お家騒動」だそうです。
阪神は、功労者である掛布氏に「フロント入り」の話を持ち掛けているそうですが、本人は「無念を晴らしたい」意向もあり、他球団での監督やコーチ入りを目指しているとも報道されています。
掛布氏といえば、1988年、現役生活を33歳で終えているので、現在の年齢で40歳以上の人でないと「掛布選手の現役時代」のイメージはほとんどないでしょう。
私たちの世代は、習志野高校2年生の時(1972年)に甲子園に出場した掛布氏のイメージはほとんどないですが、1985年の「バース、掛布、岡田のバックスクリーン3連発」が強烈な印象として残っています。
さて、話を「掛布氏退任」に戻しますが、金本監督が球団に「掛布監督退任」を迫ったのは、「指導方針の違い」だそうです。
もともと、掛布氏の2軍監督就任を要求したのは、金本監督だといわれています。
金本氏は、掛布氏の打撃理論に共感し、1軍で活躍できる若手を育てて欲しい、と考えたわけです。
実際、掛布氏の指導は、2016年は、野手としては15年ぶりに高山選手が新人王に輝き結果を出していました。
また、2軍でのカリスマ性と選手からの信頼は現状、12球団随一といわれています。
しかし、掛布氏の指導は、「選手のいいところを見つける」方式。
金本監督が望んだ指導は「若手を徹底的に鍛える」方式と「育成アプローチ」が違ったわけです。
具体的エピソードとしては、バッターが三振しても「今のスイングは良かった」と掛布氏は、ほめることもあるそうで、この指導スタイルに、金本監督をはじめ1軍のコーチ陣(片岡コーチや矢野コーチ)が反発したそうです。
「どちらが正解」とはいえませんが、組織論で考えると、「失敗」は、金本監督のコミュニケーションにある気がします。
2016年シーズン終了後の秋のキャンプで「2軍の指導方法を変えて欲しい」と金本監督は、2軍コーチ経由で申し入れをしたそうです。
金本監督が掛布氏に2軍監督を要請した「目的」は、「1軍で活躍できる若手の育成」だったはずです。
2軍での育成に結果を出しているのですから、「いいところを引き出すプル型指導」の「指導スタイル」には目をつぶるか、金本監督がイメージする「精神論の鍛錬を含めた指導者主体の練習メニュー作りの効用」を掛布2軍監督と徹底的に直接、話し合うべきだったと思います。
結果論ですが、「練習方法を変えて欲しい」と間接的に掛布2軍監督に伝えた2016年オフ秋季キャンプの時点で、「掛布2軍監督の退任」は、当然の流れだったのかもしれません。
「掛布氏=タテジマのユニフォーム」のイメージしかありませんが、千葉市出身ですから、ぜひとも、千葉ロッテマリーンズの監督やコーチとして「現場指導」を続けて欲しいと思いますし、監督候補として名前が挙がっている元大リーガーのフランコ氏ともウマが合う気がします。
あるいは、ヤクルトのフロントには、習志野高校時代の2年下の小川淳司前ヤクルト監督がいるので、打撃コーチ入りもあるのかも、ですし、監督候補の高津氏とも金本監督よりは相性がいい気がします。
いずれにせよ、いち野球ファンとしては、今からストーブリーグが楽しみです。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ559号より)
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