RSS | ATOM | SEARCH
始業前の体操や朝礼もケースによっては労働時間になる

JUGEMテーマ:ニュース

 

2017810日付の「弁護士ドットコム」が「始業時間5分前の体操が労働時間と労働基準監督署にみなされた」事例を報じていました。

 

記事によると、

◆自動車メーカーのスズキが、始業前の体操や朝礼を労働時間として把握するよう労基署から是正勧告を受けていた

◆スズキは既に未払い賃金を支払った

◆是正勧告を受けたスズキ相良工場では、任意で約5分間の体操を行い、始業後に12分の朝礼を実施していた

◆しかし、任意参加ということが伝わっていない部署や、始業前に朝礼を実施していた部署があった

◆一般論として、「自発的、任意的」の場合は労働時間に該当しない

◆使用者によって始業前の体操や朝礼、掃除が強制されているような場合は、『労働時間』に該当する

◆「参加しないと不利な取扱いを受ける」なら、労働時間に該当する

ということだそうです。

 

確かに、シビアに考えれば、労働時間とはそのような「線引き」になるのでしょう。

話は少しそれますが、20年ぐらい前に、スズキではありませんが、自動車会社の2次下請けの部品工場に訪問した時、南米系の外国人労働者(たぶん、アルバイトか派遣)が、就業時間のベルが終わると、検査中や梱包中の作業があっても、ただちに手を止めて、作業を終了して帰っていく姿を何度か目撃したことがあります。

まわりの日本人労働者は、もちろん、作業中の後片付けをしていて、私に「カルチャーの違いですかね、外国人労働者は、こんな感じですよ」と嘆いていて、私も思わず「そうですね」と共感していました。

しかし、今の時代なら、時間ぴったりに作業を終えた南米系労働者の行動の方が正しくて、就業時間内に仕事が終わらせるように指示・監督していなかった職場の責任者が悪く、就業時間を超えてから、仮に4〜5分だったとしても、片付けの時間を「サービス(無報酬)」でさせるのは違法なわけです。

 

また、これも20年以上前の話ですが、当時は「公社」だった某組織の職場に始業開始前5分前に訪問したら、一部の職員(その職場の半分程度)が新聞を読んだりタバコを吸ったりしていて、事業時間のチャイムがなっかた、一斉にどこかに消えていきました。

案内してくれた人に聞くと、その職場は「作業着(制服)着用」の職場なのですが、一部の労働組合が「作業着に着替える時間は労働時間だ」と主張していて、始業時間になってから更衣室に向かうのだそうです。

このケースは、労基署はどう判断するのかわかりませんが、私の感覚的には「びっくり仰天」の光景でした。

 

さらに話は変わりますが、40年以上前、私が子供の頃なら、近所の子供を預かったり、宅配便の荷物を預かったりする行為は、「ふつうの出来事」でした。

しかし、いまは、責任問題や個人情報などの問題が発生したリスクを考え「そういう文化は皆無」となりました。

 

「責任問題」を考えれば「線引き」するのは「あたりまえ」なのかもしれないですが、なんだか、世知辛いなぁ、と感じる時代ですね。

 

 

【好評発売中!】
『ちょロジ ニュースで学ぶ7
つの思考法』(パブラボ刊)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434176552/bloglogcom-22/ref=nosim/

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】
(パソコンでアクセスしている方)

author:有賀正彦, category:ニュースを題材にした話, 12:01
comments(0), trackbacks(0), - -
Comment









Trackback
url: http://blog.logcom.jp/trackback/867155